ココア ページ9
背高い…
2人…
…絶対選手だ
どうしよう、なんか恥ずかしい
暗くてわからなかったお顔がやっと見えた
松本剛くんと上沢さん…
距離はどんどん近づく
話してるみたいだけど何を言っているかはわからない
「…え」
小走りで私のところに向かって来る上沢さん
「 やっぱり 」
私に言ったのか、呟いたのか
私の大好きな声が耳にはいった
「 これ…遅くなってごめんなさい 」
「 わざわざありがとう 」
私は上沢さんに傘を手渡した
それと…今月分のお手紙…
「 ちゃんと読むよ。いつもありがとう 」
「 いえ… 」
緊張して声が小さくなる…
目も見られない
「 寒くない？ 」
「 …大丈夫です 」
言葉を選んで話すから間が空いてしまう
上沢さんを見たら暖かくなった…
「 俺次21日投げるよ 」
今日は19日。
テスト期間だから行けない
でも…
「 応援してます…！ 」
「 見に来る？ 」
「 …テスト期間なんです。でも中継録画して見ます 」
「 中継録画するの？ 」
笑った…
笑顔素敵だなー…
「 テストかー仕方ないね。頑張って 」
上沢さんからエールもらえるなんて…
「 俺いつも碧香ちゃんに元気もらってるから… 」
「 …え 」
「 ごめんちゃん付けきもい!?さんの方がいいか…!」
少し照れたように言っている上沢さん
名前呼んでもらえただけで幸せです…
「 なんでもいいです。ありがとうございます 」
泣きそう…
名前を呼んでもらえることなんて一生ないと思ってたから…
上沢さんは私の横を通りすぎた
寮の方ではないからどうしたのかなって振り向いたら
「 いつも、心の中ではあおって呼んでる 」
自動販売機から落ちてきたココアを差し出しながら言ってくれた
「 手、寒そうにしてたから…あげる 」
「 で、でも…」
「 もらいっぱなしだから 」
「 ありがとうございます 」
両手でココアの暖かさを感じる
飲みたいけど、飲めないよ…
「 ちょっと待ってて 」
上沢さんは小走りでどこかへ
…夢みたい
私こんなに幸せでいいのかな…？
両手で包んでいるココアに目を向けてにやついてしまう…
「 タクシー運転手の人に言っといたからお金気にしないで。テスト頑張ってね 」
「 いや…だめですよ…！」
「 もう遅いから。本当は送っていってあげたいけど 」
上沢さんのご厚意に甘えてタクシーで帰ることに
「 うわさわさん…ありがとうございました 」
「 また会えてよかった 」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 282人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
八百板番長 - 読み終わりました！上沢がイケメンすぎました…… (2021年11月7日 7時) (
レス) @page49 id: ea956ed62c (このIDを非表示/違反報告)
八百板番長 - つい最近夢小説というものを知り、どハマリしました…推しと本当に恋愛している気分になってドキドキして悶絶しまくりです。ページ13まで読みました。これからどうなっていくのか、わくわくしています！これからも頑張って下さい！ (2021年11月6日 21時) (レス) @page13 id: ea956ed62c (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - Ayumiさん» 読んでいただきありがとうございます！続きではないのですがTwitterで番外編などを載せていますのでよろしければ* (2019年4月23日 1時) (レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
Ayumi - コメント失礼します。読んでいてとても楽しかったです！続きが見てみたくなりました！ (2019年4月13日 14時) (レス) id: a87e0683f9 (このIDを非表示/違反報告)
あおか(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます*ご検討させていただきます！ありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉ (2018年2月17日 17時) (レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぶるーか | 作者ホームページ：http://semi.karasu
作成日時：2017年12月29日 23時
