届 い て い る ん で す ね 。

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「初めまして…！碧香です！」


本当に緊張してるな…

昨日もずっと服はこれで、2日目はこれでって見せられて…


「上がって、上がって」


「お邪魔します…」


飛行機の中でも挨拶ってどうしたらいいの…と言い続け


「これカナダと…」


「カナダに最近までいたんでしょう？疲れてない？」


あおが最後まで話してない…！！

お土産とかどんだけ持って行くんだってくらい持ってきて


「英語話せるんでしょ？」


「少しですが…」


「あおペラペラだから」


「格好良い！」


「ありがとうございます…」


みんなあおのこと前もって話しておいたから難なく話せててよかった



「直、その辺碧香ちゃんに案内してあげなよ」


「じゃああお行こうか」


「うん！」


あおとこの辺りを歩く日が来るとは


「ただの住宅街だけど」


「静かで住みやすそう」


「そうだ、キャッチボールしない？」


「したい！」


あおとキャッチボールしたことがなかった


あおってそういえば運動神経いいのかな


「よくここでキャッチボールしたのー？」


「うん、よくしてた」


想像以上に上手い…


「あおって運動やってたー？」


結構距離を空けてもあおのボールは反れることなく俺の胸の辺りにくる


「中学生の時、ハンドボール部だったの！」


「初耳！」


「高校はなかったからやらなかった！」


通りででキャッチはたまに落としたりしてるから受けるのは苦手みたい


話ながら投げていたら結構時間が経っていた


「大晦日にキャッチボールできて楽しかった」


「俺も軽く投げられてよかったよ」


「またやろうね」


「うん」


あお本当に大人っぽくなったな


年上や同い年って思われてもおかしくない雰囲気



「お手伝いします」


「ありがとう〜」


お義母様もお姉様もとても優しくて、たまに直くんに似てるところもあって


少しでも馴染めたかな




「正直19歳の子って聞いたときはびっくりしたけど本当碧香ちゃん直の年上くらいに感じる」


「わかる、わかる。私とためでもおかしくない」


最近よく言われる


そんなに大人っぽくなっちゃったかな…


「海外って子供でも大人っぽいからその影響？」


「あー確かに！」


直くんも思っていたの…


でも本当にそうかもしれない


しっかりしててと言われるのは嬉しいことだから



「あお、1年ありがとう」



「こちらこそありがとう」

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