届 い て い る ん で す ね 。

鎌ヶ谷スタジアム ページ3

「初鎌ヶ谷本当に楽しみ！！」

「そうだね！バイトした甲斐ある！」

「地獄の短期バイトね！」

「鎌ヶ谷行くためって考えたら余裕だけどね！」

今は飛行機に乗っている

鎌ヶ谷に行ってみたくて計画したのだ


いざ駅に着くと結構田舎なんだって言うのが感想

鎌ヶ谷スタジアムは派手で札幌ドームより華やか

ぱしゃぱしゃ桃葉と撮って選手が通るところに移動

選手は練習していた



「ここからじゃ誰が誰だかわからないねー」

「あ、あれ淺間くんじゃない？」

「言われてみれば！！」


二人でなんとなくあれはあの選手かなっと話ながら練習を見て


周りファンの人が出待ちに備えていたから私たちも流れにのった


「石川亮くんだ！」


桃葉が目を輝かせていた

たしかに格好いい…

私は上沢さん以外興味ないわけではないから見られて嬉しい


「サインお願いします！」


自分からはやっぱり言えなくて桃葉に便乗するのが精一杯


「堀くん堀くん！」


2軍選手は札幌にいると見る機会ないから新鮮


「もう全員かな…？」


室内練習場に数名の選手が練習をやってるらしくてファンの方はほとんどそっちに行ってしまった

私たちの周りもいない



「ちょっ…!あお!」



練習場の方を見ていたら焦った桃葉の声に振り向く


「……うわさわさん？」


サングラスかけてて私のところからは少し距離があってわからない


「63って書いてるよ！」


え…


なんでいるの…？


1軍帯同のはずなのに…



「上沢のユニもってるしょ!?だしな、だしな…！」


桃葉は強引にバックから上沢さんのユニフォームをだして私の手に握らせた


ど、どうしよう…！！


心の準備が…


自分でもはっきりとわかるくらいの鼓動の早さ…

私の目にもはっきり「63」と練習着に入っているのが見えた



「 あっ 」


上沢さんがサングラスを外して私を捉えた


「 札幌から来たの？ 」


「 は、はい…! 」


「 サイン書く？ 」


「 お願いします…！ 」



桃葉にもユニフォームを引っ張ってもらった

上沢さんはサインを書き


《あおへいつも応援ありがとう》


と書いてくれた…


「 ユニに嫌だった…？ 」


少し申し訳なさそうに言ってくれたが


「 いえ！嬉しいです！ありがとうございます！ 」

「 手紙ちゃんと読んでるよ 」

「 え…ありがとうございます 」

「 俺の方こそ 」


上沢さんがでてきたということを知ったファンの人がたくさん来た


…名前覚えてくれてる


手紙も読んでくれてたんだ…

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