寮 ページ2
「…心臓口からでてきそう」
桃葉の手には可愛らしい紙袋
市川さんに渡すと意気込んでいる
私も一応…と言いつつちゃんと選んだ上沢さんへの差し入れ
「あ、市さんだよ…！」
ファンの方はたくさんいる
「…い、市川さん!」
こんなに声高い桃葉初めて…
市川さんは桃葉に呼ばれ受け取りに来た。
優しいなあ…「ありがとう」って言ってるのもはっきり聞こえた
「あー！！やばい！！もう昇天しそう…」
「しないで、しないで」笑いながら言ったけど私の心臓はどきどき
先発のうわさわさんは最後にでてくる
…緊張する
「あ、タクシー来た」
「……」
「あお？息してる？大丈夫？」
「…し、してる…………」
タクシーが到着してまもなくうわさわさんがでてきた。
タクシーに荷物を置いてファンの元に…
サインも書いてて、私は前取ったサインボールしか持ってないけど…試合前だからもらわない
「ありがとうございます」
という声が近くに迫ってきてる…
髪大丈夫かな？メイク崩れてないかな？確認する余裕はないけど心配になる。
「あおがんばれ」桃葉のエールを耳にとらえて
よしっ！と覚悟を決める
「 うわさわさん、今日見に行きます…！頑張ってください ……!」
紙袋を差し出すと
「 いつもありがとう 」と聞こえた…
頭に情報が届いたときには上沢さんは隣にいる方にサインを書いていた。
上沢さんを目で追うことしかできなかった
聞き間違い…？
タクシーに乗り込んで動き出してもずっと見続けた
「あお絶対認知されてるって…！」
もうファンの方もいなくなって寮の前には桃葉と私しかいなかった
「桃葉も聞いた…!?」
「うん！動画も撮ったよ！！」
「え、送って!!」
「そこじゃない！他の人にはありがとうございます。だったのにあおにだけいつもありがとうって言ったよ！！」
やっぱりあれは聞き間違いじゃなかった…
上沢さんが私のこと認知してる…？
「いつもありがとうとかやばいね！！」
「…うん」
「サインボールもらった時もきっとあおを狙ったんだね！なんか羨ましい！」
「……」
もう思考回路停止した…
「でも私いつも差し入れ持っててってないよ…？出待ち久しぶりだし」
「違うって！今日見に行きますに対する返しでしょ!!
前来てたのも覚えてていつもありがとうって言ったんだよきっと！」
きっとが多い気がする…
上沢さんが私のことわかってる…？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 283人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
八百板番長 - 読み終わりました！上沢がイケメンすぎました…… (2021年11月7日 7時) (
レス) @page49 id: ea956ed62c (このIDを非表示/違反報告)
八百板番長 - つい最近夢小説というものを知り、どハマリしました…推しと本当に恋愛している気分になってドキドキして悶絶しまくりです。ページ13まで読みました。これからどうなっていくのか、わくわくしています！これからも頑張って下さい！ (2021年11月6日 21時) (レス) @page13 id: ea956ed62c (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - Ayumiさん» 読んでいただきありがとうございます！続きではないのですがTwitterで番外編などを載せていますのでよろしければ* (2019年4月23日 1時) (レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
Ayumi - コメント失礼します。読んでいてとても楽しかったです！続きが見てみたくなりました！ (2019年4月13日 14時) (レス) id: a87e0683f9 (このIDを非表示/違反報告)
あおか(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます*ご検討させていただきます！ありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉ (2018年2月17日 17時) (レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぶるーか | 作者ホームページ：http://semi.karasu
作成日時：2017年12月29日 23時
