信頼 ページ29
「 あお?あおってばー 」
「 んんー 」
「 ただいま…勝ったよー 」
「 んー 」
シーズンも開幕して今日はあおがご飯作ってくれる日
作り終えて試合見てたら寝ちゃったのかな…
端に寄せてあるあおの荷物にはたくさんの教科書類が顔を出している
まだ慣れない頃だから疲れてるんだろうな
「 ……Only you can make me happy or cry 」
「 え、英語…!? 」
俺の声に反応してゆっくり目を開くあお
「 oh,sorry… 」
「 起きてる…? 」
あんな凄い寝言聞かされたら…
「 ご、ごめんなさい…!私寝てました…?」
「 うん。寝言言ってたよ 」って俺が笑いながら言うと火照っている顔を更に赤くした
「 恥ずかしい…!」
「 寝言が英語なんて凄いね 」
「 なんて言ってました…? 」
「 発音良すぎてあんま聞き取れなかったけどハッピーオアクライって 」
「 …え 」
両手で顔隠してしまった
「 Only you can make me happy or cryですよね…? 」
ゆっくり俺が聞き取れるように言ってくれたけどかなり声が小さい
「 そう!それ!どういう意味なの? 」
「 …私を幸せにできるのも泣かせられるのもあなたしかいない。です 」
それって…
「 あなたって俺…!? 」
「 察してください!ご飯にしましょう! 」
立ち上がってキッチンに向かっていった
たまにでいいって言っているものの札幌で試合ある日はほぼ来てくれている
ナイターでもご飯を作って待っててくれる
忙しいのもあるみたいだけど今年はドームに1度も観に来ていない
「 お待たせしましたー 」
「 はーい 」
あおはしかもアスリートフードマイスター取得に講習も行っている…
本人から聞いたわけじゃないけど偶然鞄が倒れたときに教科書に紛れて見た
勉強にサークルに講習…
学生生活楽しんで欲しい。
「 美味しいですか…? 」
だけど
そんなあおに甘えている俺がいる
「 すげえ美味しい 」
「 …よかった 」
俺年上なのに全然だめだ…
俺を1番に考えてくれるのが嬉しくて仕方ない。
「 今日泊まってく? 」
「 ……明日は移動日ですよね? 」
「 うん。8時くらいには出るかな 」
「 じゃあ朝ご飯作らせてもらいます…! 」
明日も朝から授業のはず
あおは俺に気を遣って絶対断らない
「 ありがとう 」
…これでいいのだろうか
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八百板番長 - 読み終わりました!上沢がイケメンすぎました…… (2021年11月7日 7時) (レス) @page49 id: ea956ed62c (このIDを非表示/違反報告)
八百板番長 - つい最近夢小説というものを知り、どハマリしました…推しと本当に恋愛している気分になってドキドキして悶絶しまくりです。ページ13まで読みました。これからどうなっていくのか、わくわくしています!これからも頑張って下さい! (2021年11月6日 21時) (レス) @page13 id: ea956ed62c (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - Ayumiさん» 読んでいただきありがとうございます!続きではないのですがTwitterで番外編などを載せていますのでよろしければ* (2019年4月23日 1時) (レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
Ayumi - コメント失礼します。読んでいてとても楽しかったです!続きが見てみたくなりました! (2019年4月13日 14時) (レス) id: a87e0683f9 (このIDを非表示/違反報告)
あおか(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます*ご検討させていただきます!ありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ (2018年2月17日 17時) (レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶるーか | 作者ホームページ:http://semi.karasu
作成日時:2017年12月29日 23時