き み と い う 生 物

じゅなな ページ17

「10日、わかりました

空けておきます」


バッグからスケジュール帳を取り出して書き込んでいた


「ありがとうございます！何食べたいですか？」


「牡蠣…食べたいです」


「わかりました！！予約しておきます！」


余裕を持って2週間後の日にちにしてみた

よかった、これでゆっくり話ができる



「世河さん送って行きますよ」


「大丈夫です。早くお帰りください」


冷たい人って感じじゃないんだよな
本当不思議


「世河さんどうやって通勤しているんですか？？」


用事は終わったけど、まだ話していたくて、


「徒歩です」


「徒歩ってこの辺に住んでいるんですか？」


「はいここから10分くらいです」


ちかっ！
きっと世河さんのことだから近ければ近い程いいってことだろう

しかもこの辺は駅の近くだし



「なので大丈夫です。お疲れ様でした」と有無を言わせず追い出された


まあ、誘えたしいいか





_______「誠也って河ちゃんのこと好きなの？」


「あ、はい」

条件反射で答えてしまった
これに関しては偽れない…


「だろうと思ってた」


俺ってそんなにわかりやすいのか…


「でも河ちゃんには全く伝わってないから頑張って」


「…大瀬良さん、世河さんのこと好きじゃないんですか？」


さっきは回りくどく聞いてしまったが、この流れなら問題ないだろう


「好きだけど、誠也とは違うかな〜」


「？どういうことですか？」


「妹。みたいなね危なっかしいよね」



……心配してたのか



言われてみれば、そう見えなくもないか…




俺彼女いるし。と付け加えられ、俺の大声が響き渡った

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