き み と い う 生 物

じゅよんっ ページ14

「では、いきますよー」


「はーい」


3日間インスタのライブ配信をやる企画


初日の今日は大瀬良さんと俺
事前に集めた質問を素に進めていくらしい


「何人くらいですか？」


「今700人です、あ、1000越えました」


俺も自分のアカウントで宣伝もしていたし、すぐにかなりの人数が閲覧しているようだ



「3分経過したので始めましょう」と世河さんが手元のタブレットをいじり始めたのを見て


大瀬良さんと目線を交わらせ



「「第1回!河ちゃんライブ〜！！」」


「ふぅーーー！！」



はっと顔を上げて驚いた顔、初めて見た…！なんか嬉しい…！


「タイトルださすぎませんか？」


「えー誠也と考えたんだよ」


「河ちゃんねると迷いました！

河ちゃん辛辣wwださいって言っちゃうの？wってきてますよ」


「本当だ！」



「…あ…コメント私が読むようにするべきですよね。すいません、直します」


スタンドにつけられているスマホを、

え、そのまま向けたら…


「あ、河ちゃんそのままやったら…」大瀬良さんも思ったのか、時すでに遅し



「あれ…これどこで直すんだろう…？

私の顔が、」


セッティングは世河さんがやったわけじゃないのか

…普段内カメラにすることないから直した方知らないか



行かなくては、と立とうとすると風の早さで


「ここで直せるよ」


「ありがとうございます」



「美人ってめちゃきてるね」



「こんな至近距離でみなさまのお目を汚してしまいました。失礼しました」



「河ちゃんらしいや」



俺がぽつんと写されている中、なにイチャついてくれてんの？？



放送事故もあったが、それからは何事もなく世河さん進行のもと進められた

好きなタイプとかそういう関連のことはないように考えられているんだろうな


全然いいのに



「では最後に一言ずつ、大瀬良さんからお願いします」



「楽しんでもらえたら嬉しいです！僕も楽しかったです！
これからも応援よろしくお願いします！」



「えっと、最後まで見ていただきありがとうございます！
楽しい企画を考えてくれた河ちゃんに感謝です！
明日はタナキクです！」


世河さんNGってことだったから俺も河ちゃん呼び



「13時からです」と冷静な声で付け足された


「「河ちゃんライブまた明日〜」」と手を振るが


「あと20秒です」



「結構あるな」



「いい終わり方だったよね」



「…大瀬良選手、鈴木選手の応援よろしくお願いします。

はい、終わりました」









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