第九十七楽章 ページ5
「葵香ちゃんおる〜」「おお！なんか久しぶりじゃん？」「瀬河ちゃん元気だった？」
ホークスのみなさん、さすがの優しさ…すれ違うだけで、こんなに声掛けてもらえるなんて思っていなかったよ…
「隈すごいね」
「えっ、本当ですか」
デジャブ…
まあ、前は千賀さんで今回は今宮さんだけど。まじまじ顔を見ていないだろうに、
そんな目立つ隈を作っちまったか…
「出張続きだったんでしょ？」
「あ、はい。そうです」
そしてみんななぜか私が九州全県へ出張を行っていたことを知っている。
各県出身の選手にはあれ食べた？とか、あの学校とかも行った？なんて聞かれたくらい。
「7が好きなの？」
「あ…これ晃さんにいただいて」
「えっ、あ…そうなんだ」
なんか、今宮さんいまちょっと引いたよね？？
まっっったく目も合わせてくれなくなったやん。
「…最後に、」
「あお〜」
「わ、えっ」
後ろから私の呼ぶ声に、反応しようと振り向こうと思ったのに私の胸元に向かって手を伸ばす今宮さんの指がボールペンに触れた。
何事かと思って、私は固まったよ。
「あお、俺のこと探してたって聞いた」
「わざわざすいません、でもまだ今宮さんにお話聞いてるので…5分後くらいに行くので待っていてください」
「えーじゃあラウンジにいるから」
「わかりました！」
柳田さんがちらちらこちらを見ながら角を曲がっていった。
「牽制が効く人、効かない人がいるから、気をつけて」
私の名前と7の数字が見えるように胸ポケットに納めていたボールペンはくるっと回っていて刻印は隠されていた。
「俺には大丈夫」
さっきのように、指先でボールペンに触れた。
「あの、晃さんとはそんな…」
「まあ心配しているんだろうね」
「……？」
「最後に、なんだったっけ？」
「あ、はい…ポストシーズンでは______」
いや、ドームって素晴らしいなァ
…出張、沖縄から始めたけど日差しがささるわ、熱中症になりかけるわ…後半は夕方になると寒くて、もういろいろ大変だった。
元々プロとかそうい希望は出せなくて、野球で出していたからプロ以外の可能性もあったのにプロ野球の記者なれるなんてね。
本当ラッキーだった。
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ぶ る ー か(プロフ) - みかんの木さん» ありがとうございます！！♡思い浮かべて読んでいただけたなんて…！嬉しすぎます🥺💭いつもありがとうございます🌷 (2022年7月24日 22時) (
レス) id: 5a8e295ea5 (このIDを非表示/違反報告)
みかんの木 - 千賀さん再度楽しみにしています😭 (2022年7月23日 23時) (レス) id: d024df346a (このIDを非表示/違反報告)
みかんの木 - 本当にぶるーかさんの作品素敵です‥！！特にエレベーターの所で状況を思い浮かべた時ほんと泣きそうになりました😭 (2022年7月23日 23時) (レス) @page29 id: d024df346a (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - 丹助さん» ありがとうございます😭丹助様のコメントに泣きそうです( o̴̶̷᷄ o̴̶̷᷅ )こちらこそ、読んでいただきありがとうございます！ (2022年4月1日 21時) (レス) @page17 id: fd8434313d (このIDを非表示/違反報告)
丹助 - この作品を拝読し、今、とても感動しています。人間の単純でない繊細な心と、優しさと、別れの寂しさに泣きそうです…！素敵な物語をありがとうございました‼︎ (2022年4月1日 12時) (レス) @page17 id: a16baf1842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶるーか | 作者ホームページ：http://semi.karasu
作成日時：2022年3月31日 1時
