検索窓
今日:5 hit、昨日:31 hit、合計:53,046 hit

第五十一楽章 ページ9

「髪切るん?」

「あ、はい」


ロングの子が好きなのかな…と考えてしまった


「葵香は短いの気に入ってる?」

「え、」


ロングが好きだけど、葵香が短い方がいいなら、それでいいよ♡みたいな感じかな??



「…高校、大学と髪長かったんですけど、短いのは軽くて気に入ってます!」

「長かったんだ?」

このくらいでしたよ〜と胸くらいを指すと「長いと雰囲気大分変わりそうやん」


「そうなんですかね…?
写真あるんですけど…見ます?」

画面を開いて画像を漁るけど、

まてまて、そんなん興味無いかもしれない…と手を止めると


「見して」

…これは気を遣ってくれたのか

千賀さんから振ってくれた話だから、きっと多少なりとも興味を持ってくれているんだ…!


「…こんなんでした!」

写りいいと勝手に思ってるやつ…


「これ葵香?」

「そうなんです…!やっぱ違いますか?」


画面に写る私は、前髪も伸ばしていたため、分けていてこげ茶の髪にグレーのハイライトが入っている。

ああ、この時髪めちゃ気に入ってたから色んな人と遊んで写真いっぱいあるな…と懐かしくなる

···若い


「そんな変わらんよ」

「え、これ19の時なんで、少しは変わらないと」

「え、19?」

「たしか…あ、18ですね大学1年の時」

「…18?
よく無事に生きてこれたな」

「…え、どういう意味ですか?」

「·····俺なんか変なこと言うた?」

「いや····え?」

無事に生きてこれたなって聞こえたんだけど、幻聴だった····?



「俺の行ってるとこでよかったら紹介するよ?」


たぶん、千賀さんも自覚あるおかしな発言だったのか···
焦るように言ったのが裏返ってしまって


「ははっ···千賀さんたまに試合中裏返ってますよね」

「なんでなんやろ、葵香のとこまで聞こえる?」

「聞こえますよ〜!どうしてですかね??
聞き慣れている声なので耳に入りやすいのかも」


たまにふふって笑ってるの私だけだもんな···
周りの記者さんたちには聞こえてないのかな


「そういうことじゃないけど、や、何でもない」

「もーさっきからなんですか···!気になるじゃないですかー」


ご飯の時から今まで、
きっと私が喜ぶようなことだろうに千賀さんが言ってくれないのがもどかしい。

でもまあ、私たちは付き合ってるわけではないから望みすぎだよね




「いつ行くの?聞いてみるよ」


「話題の変え方下手くそですね」

第五十二楽章→←第五十楽章



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
159人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぶ る ー か(プロフ) - みかんの木さん» ぇぇえ〜!ありがとうございます😭🙇‍♀️こちらこそ読んでいただきありがとうございます!頑張ります🔥 (2022年3月31日 0時) (レス) @page50 id: fd8434313d (このIDを非表示/違反報告)
みかんの木 - 面白すぎます。天才です。これからも楽しみにしています…!!! (2022年3月30日 20時) (レス) @page50 id: d024df346a (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - 虹華さん» いつもありがとうございます🥰 (2021年11月3日 11時) (レス) id: fd8434313d (このIDを非表示/違反報告)
虹華(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも更新楽しみにしてます! (2021年11月2日 23時) (レス) @page2 id: 8226fbc010 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぶるーか | 作者ホームページ:http://semi.karasu  
作成日時:2021年11月2日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。