第七十八楽章 ページ36
「それ、あおちゃん？」
「あ、うん」
「見せて」
長崎駅で待ち合わせして、ハウステンボスへと向かう電車内。
「これどこ？」
「台湾の九份老街だよ」
「へええ、千と千尋の神隠しみたい」
「あ、そうだよ、舞台になったらしい」
私のロック画面は大学2年の時に留学で行った、台湾。
そこで撮った、集合写真だ
「え、俺凄くない？」
へへっと笑うのが嬉しそうで、「知ってたんじゃないの〜〜」と返す
「わーひどい、知らなかったし」
「うそうそ」
私が買っておいた、ミルクティーを飲む栗原くん。甘いのが好きみたい。
「これいつ頃なの？？最近？」
「ううん、3年前くらいだよ」
「え、大人っぽいね」
前に千賀さんにも言われたな…
そんな違うかな…？髪型くらいな気がするんだけど、若さか？キラキラ感とか？
「でも俺は今の方が好きだな〜」
「あ、本当ー？
そろそろ、ロック画面変えようかな」
何気なく、これ3年前だもんな〜LINEのアイコンも久しく変えてない。とスマホを見つめながら呟く。
「え、なに···どうしたの」
口を抑えて、やばっみたいな表情の栗原くん。
「あ！いやなんでもない、今日一緒に撮ったらそれにするっていうのはどう？！」
「いいね！そうしようかな？！」
急に大きな声で、栗原くんが言うので私もつられ声が大きくなる、
なぜそうなったのか、ふたりでしばらく笑っていた。
「わあ綺麗〜！」
まだ日が落ちきってはいないけど、既に無数の色をつけた光が輝いている。
「ね、あおちゃんあれやろう！」
「え···怖そうなんだけど」
私たちの頭上をｼｭｩ〜！と音を立てて通っていたのはシューティングスターというアクティビティ。
丘の上から川を渡り··え？どこまで？かなり長い距離を··ジップラインで···
「あおちゃんこういうの苦手？」
「いや、せっかくなのでやる！」
怖そうだけど、空飛ぶみたいで楽しそうだしなにより、上から見たらもっと綺麗だろうなと。
期待をいっぱいに乗ることにした！
「イヤｱｧｱｧ〜〜〜!」
スピードが思っていたよりも、凄すぎるっ…！終盤にかけて、そう、思いのほか長かった。
「楽しかった···！」
「あおちゃんの声聞こえたよ」
「え、そんな大きい声出してた？」
「イヤｱｧｱｧ〜〜〜!って」
誇張し、少々悪意がありそうな栗原くんの私のモノマネ。
「ふふ、っまって、ちょっとツボった」
「イヤｱｧｱｧ〜〜」
「もう、そんなんじゃないって〜」
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ぶ る ー か(プロフ) - みかんの木さん» ぇぇえ〜！ありがとうございます😭🙇♀️こちらこそ読んでいただきありがとうございます！頑張ります🔥 (2022年3月31日 0時) (
レス) @page50 id: fd8434313d (このIDを非表示/違反報告)
みかんの木 - 面白すぎます。天才です。これからも楽しみにしています…！！！ (2022年3月30日 20時) (レス) @page50 id: d024df346a (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - 虹華さん» いつもありがとうございます🥰 (2021年11月3日 11時) (レス) id: fd8434313d (このIDを非表示/違反報告)
虹華(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも更新楽しみにしてます！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page2 id: 8226fbc010 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶるーか | 作者ホームページ：http://semi.karasu
作成日時：2021年11月2日 17時
