第四十六楽章 ページ4
千賀さんとお話できてよかったなあ…
あの日は5時間近く話してしまって
あんなに千賀さんと話したことないのに時間があっという間だった
そして無事何事もなく仕事をこなすこともできたし、
なんなら1人でかるーく観光もできて…！
次北海道行く時も観光したい！この前は観光どころじゃないメンタルだったから…
そんなこんなで、福岡に帰ります！
9月に入って、シーズンも大詰め。
このままいけばホークスの優勝。優勝となると、嬉しいが…CS、日本シリーズまでのことを考えるとまだまだ道のりは長いなあ
「葵香、帰ろう」
「はい！」
これまた、たまたま新幹線が同じで千賀さんと久しぶりに感じる家に帰る
「千賀さん、買い物しないと冷蔵庫空なんですよ」
「そっか、じゃあどっか寄ってこうか」
「はい」
スーツの千賀さんに、私服の私。
いつもと逆みたいだなあ
スーツの千賀さん…
なんていうのかな
「あ、葵香」
「格好いいだ」
「え」
「あ、なんでもないですっ！なんですか？」
「あ…それ、持とうか」
それとはたぶん私がお料理教室のお姉様方へのお土産の大量のお菓子だ。
北海道も仙台も銘菓揃いで、頼まれていたのもある。それが結構な量なのだ。
「いやいや…！大丈夫ですっ」
と言って高く持ち上げた刹那______
ﾄﾞｻｯ
紙袋の底が、こんな美しく抜けるのを私は見たことがない
「ｱｧｱｱｱ！千賀さん、」
「はははっ」
「ちょ、笑わないでくださいよ…！恥ずかしい…！注目の的ですよ…」
今は駅から駐車場に向かっていたけど、もちろん周りには人がいる。
そして、先程までホークスの選手たちの出待ちに多くのファンがいた…
やばくない…？
「これ、よかったら使ってください」
「え…ありがとうございます…！」
凛とした可愛らしい声に、たぶんどこかの服屋の丈夫そうな大きい袋が差し出された
しかも膝ついて拾ってもくれたよ…優しいね人って、
千賀さんも拾ってくれたよん、笑いながらだけど。
私はもう正直、恥ずかしすぎて逃げ出したいくらいなのに…！
「彼女さんですか…？」
控えめに小声でぼそっと聞かれて、一瞬で思考停止。
「や…ちがいます、
…いとこ、です」
千賀さんに聞こえないようにそう言えば…
女性は笑顔で去っていった
「始めて、底抜けてんの見たんやけど」
「私もですよ…もっと早歩きしましょうっ」
「ははっ」
競歩の選手並のスピードで、車に乗り込む
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 159人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぶ る ー か(プロフ) - みかんの木さん» ぇぇえ〜！ありがとうございます😭🙇♀️こちらこそ読んでいただきありがとうございます！頑張ります🔥 (2022年3月31日 0時) (
レス) @page50 id: fd8434313d (このIDを非表示/違反報告)
みかんの木 - 面白すぎます。天才です。これからも楽しみにしています…！！！ (2022年3月30日 20時) (レス) @page50 id: d024df346a (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - 虹華さん» いつもありがとうございます🥰 (2021年11月3日 11時) (レス) id: fd8434313d (このIDを非表示/違反報告)
虹華(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも更新楽しみにしてます！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page2 id: 8226fbc010 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぶるーか | 作者ホームページ：http://semi.karasu
作成日時：2021年11月2日 17時
