縁組カプリース

第七十楽章 ページ28

暑い、

福岡もまだ暑いと思うんだけど、やっぱり沖縄は日差しの強さが違うなあ

真っ青な空に、湿気のない空気。
ヤシの木並んどる…

こんな綺麗なとこ、ひとりでしかも仕事で来ているなんて…
や、私はこの仕事をやりたくってやっているんだ！
よし、行くでっ！




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焼けた…
怒涛の移動を重ね一息ついたのは4日経ってからだ。明日は沖縄で唯一の休日。

野球って本来外でやるもんね…ヤフオクドームに慣れすぎたせいで、1日外にいるのがこんなにもしんどいなんてね

あー日焼け止め買わねば顔を冷やしながらラジオのようにテレビを流し寝転がる



…千賀さん元気かな

元々私も千賀さんも、LINEでやりとりとかはほとんどしたことがなかった。
だって、遠征中にわざわざ送る要件なんてなかったから


いまだって、元気ですか？なんて送るわけにもいかない。




あ、そうだ


なんか柳田さんから昨日の夜LINEきてた気がする。ついつい、未読無視をしてしまっていた

ホークスはたしか、千葉で試合だよねいや違うか？もう3日経ってるから移動日でお休みだったかな…



ギータいつまでおらんのー?

んーっと、CSまでいないですよ…っと


ギータ電話していい?



…え、電話？

返事をする前に柳田さんから電話がかかってきた



「もしもし…」

電話に出た直後に、あ、これ絶対飲みの席だということを察知した。


«あ、あおーお疲れ»


普通のテンションで話すんかいっ
もう21時を過ぎているからできあがってらっしゃるのかと思った


「ありがとうございます、今日は移動日ですかー？」


«そうそう、さっき大阪着いたん»


「お疲れ様です」


多分、普通に耳にあてて電話しているっぽい。てっきり飲みの席特有のアイツに電話かけてみよーぜ！みたいな感じかと思った


«沖縄じゃっけ？暑い？»


「暑いですよ、めちゃくちゃ日焼けしました」


«海とか入んの？»


「あー明日休日なんで入水します」

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