第六十五楽章 ページ23
あ、そうだっ
漫画がひと段落ついたところで、
「千賀さーん」
「どしたー？」
テレビをつけつつ、スマホをいじっていた千賀さんに声をかける
「美容室代ありがとうございます、いくらでした？」
あれから考えたんだけど、建前的に払わないといけない状況だったのかななんて想像をした
「あー全然いいよ、ちょ、来て」特に何も考えず言われるがまま、ソファーに浅く座ると
遠いってばと言うように千賀さんが、寄って、指先で繊細なものを扱うように、私の髪を1房控えめに握られ
「いい色、葵香が選んだん？」
「そうです、」
やばい、んだけど
鼓動聞こえてない？大丈夫？
「綺麗」
私の髪を手櫛で梳かしたあと、私の顔をじっーと見るもんで
やばい、そんな見ないで…
逸らしたいけど、逸らせない数秒がやけに長く感じた
「隈すごいね」
ぜったいゆでダコになってるよ、私
え、なんだって？
「そ、うですか？今日は6時間くらい寝たんですけど
わ、わ、えっ…？いてっ」
「まじで凝ってんね」
あろうことか、急に両肩を掴まれ千賀さんに肩を揉んでもらうという…
「いで、いてえです」
「あ、ここ？ここ痛い？」
「はい、いででっ」
「ははっ、なんか肩揉んでるだけなのにおもろい」
苦しむ私に笑う千賀さん。もしここの壁が薄かったら通報されてる
「葵香って野球やってたんだ」
「いでっ、えー結構前に言いましたよいてて」
「え？いつ？」
記憶を遡ってみたけど、
あれ、千賀さんが寝てたんじゃないか…
「千賀さん寝てるのに一方的に話した時でした」
「え、まって、俺寝ているのに話しかけてたん？」
「恐らく、想像とは異なります」
きっと、千賀さんが想像しているのは…
千賀さんの寝室に出向き、眠っている千賀さんに向かって私が横に椅子でも持ってきて話しかけているみたいなのを…考えていると思う
「千賀さんが、私のスマホ吹っ飛ばして抱き締めてきた時ですよ」
背を向けていることをいいことに、はっきり言ってみたものの
「こんなんやったっけ？」
ぎゅっ
少々強引に後ろから腰に回されたがっちりとした腕
私の左肩に乗せられる顔
「…やっ、あの」
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ぶ る ー か(プロフ) - みかんの木さん» ぇぇえ〜！ありがとうございます😭🙇♀️こちらこそ読んでいただきありがとうございます！頑張ります🔥 (2022年3月31日 0時) (
レス) @page50 id: fd8434313d (このIDを非表示/違反報告)
みかんの木 - 面白すぎます。天才です。これからも楽しみにしています…！！！ (2022年3月30日 20時) (レス) @page50 id: d024df346a (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - 虹華さん» いつもありがとうございます🥰 (2021年11月3日 11時) (レス) id: fd8434313d (このIDを非表示/違反報告)
虹華(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも更新楽しみにしてます！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page2 id: 8226fbc010 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶるーか | 作者ホームページ：http://semi.karasu
作成日時：2021年11月2日 17時
