縁組カプリース

第六十楽章 ページ18

「瀬河さんちょっとよろしいですか？」

昨日の職員の方…！まさかのグラウンドから声を掛けられ、この方広報の方か…！肩にバズーカかけてるっ


「明日なんですけど」


何時にここに来て、こういう流れでと案内を説明してもらい「あと、最後に」


「ユニフォーム作れるんですけど…お名前にします？」


あ…そうじゃん

始球式のユニフォームって、自分の名前とかにするもんね…


でもなんか、苗字…ってのもガチ感ですきるよね急に恥ずかしくなっちゃう…
でも私の下の名前なんかも、需要ないし



「…SENGA41で、お願いできますか？」


「はい？」


「自分の名前はなんか、恥ずかしいと言いますか…明日の先発千賀選手だとお聞きしたもので…
すいません自分で買って来ます」


だらだら語ったら、自分で結論出してしまったやん。

今すぐ買いに行くべき



「あ！いえいえ、ご用意いたします。サイズはどうされます？」


「じゃあMで…あの…始球式の服装って…」


「何でも大丈夫ですよ、女優さんとかだとスカート履かれる方もいらっしゃいますし」



私は女優ではない…そもそも、始球式を本気で臨もうとしているのでスカートも避けようと思っていた。




・



・




まさかの、明日2位のチームが負けホークスが引き分け以上の場合…
マジックが点灯する。


___________________ 大事な日。

にまさか私が始球式するという…

いや、私の始球式なんてさして影響はないから気にするなと言い聞かせながら、
最後の練習を終えた


明日はいつもとちょっと動き違うからな…早めに行ってどっかでちょっと投げさせてほしいな…


服は…ちょっとラフな感じ？にしようかな…？スーツだと投げにくいし…
現に練習はジャージでしたし。




あー明日もドーム満員だろうな…緊張しちゃうな…

でも、練習の感じだと100%キャッチャーミットまで届く。
しっかり腕振って、思いきりやろ。



そう決意して、目を閉じた

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