52. 2年後………… ページ19
妹バカであるシスコン三兄弟の血が程よく抜け、止まりきった頃にはニジの部屋にナージュの姿は無かった。
イチ「ん？ナージュは何処へ行った？」
レイ「とっくに出て行ったわよ？？」
ニジ「……マジか」
レイ「ええ、もちろん」
ヨン「私は部屋に戻る……」
レイ「あら、じゃあ私も部屋に戻るわ。じゃあね、ニジ。」
パタリ
レイジュとヨンジはニジの部屋から出て行った。
二人の気配が消えると同時にニジはそっと口を開いた。
ニジ「本当の事をナージュにバラしてよかったのか？」
イチ「あぁ…レイジュも言っていただろう？遅かれ早かれ知る事…とな。ならば早い方がいい。」
ニジ「そうかよ………」
フッと何処かスッキリとした表情でニジは天井を見上げた。
ナ「サンジ兄さん……かぁ」
一方、その頃自室に戻っていたナージュは1人ポツリと呟いた。
ナ「私はサンジ兄さんの代わりに作られて、私が悲しいとか、苦しいとかの感情で泣いたらその原因が私の二重人格に殺される。ジェルマの科学力って凄いな…二重人格まで造れちゃうんだ。」
ポスリとベッドに座って窓の外を眺めた。
昼頃なのかまだ明るい。
ナ「サンジ兄さんはイチにぃたちにイジメられててここを出て行った。可哀想に思うけどそのイジメがなかったら私は産まれて無かった。」
複雑な感情にナージュは何とも言えなくなってしまう。
少し間を空け、呟いた一言はたった１つ。
ナ「＿＿サンジ兄さんに逢ってみたい」
何年経ってでもいつでも良い。一度でいいから逢って見たい。そう、強く願った＿＿＿。
＿＿あれから月日は流れ、あっと言う間に春が過ぎ、夏が過ぎ、秋が過ぎ、冬が過ぎ。
そしてもう一度繰り返し。
ナージュはヴィンスモークと言う名の兄弟に護られ愛されながらあまりにも長い2年と言う月日がサンジに逢えず仕舞いに流れていった。
ナージュはもう16歳。
他の兄弟たちはサンジも含め21歳。
麦わらの一味は相変わらず世間を騒がせている。
ナージュに届いたドフラミンゴの情報だと魚人島を救ったらしい。
ただの世間の話でわかったのは海軍の元帥が赤犬になったことくらい…だった。
そしてナージュにも１つ良いことが起こった。
この2年で麦わらの一味の手配書が最新され、本当のサンジの顔を見ることが出来たことだった。
ナ「……………」
ナージュは''また''窓の外を眺めた。
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時雨(プロフ) - とても面白いです！是非更新期待してます（≧∇≦） (2017年10月15日 16時) (
レス) id: 838bf855a6 (このIDを非表示/違反報告)
そーけんびちゃ(プロフ) - 更新頑張ってください！待ってます！(≧∀≦)お気に入りしてきモス (2017年10月13日 17時) (レス) id: 2bedc945c7 (このIDを非表示/違反報告)
マイ - リクエストいいですか？。ヨンジと遊園地行く話やヴィンスモーク家で海水浴行く話やイチジとコロシアム行く話が見たいです。 (2017年9月19日 9時) (レス) id: 29791190b2 (このIDを非表示/違反報告)
fai - ネタがないとつらいですよねぇ… (2017年9月17日 5時) (レス) id: 77a8d57a5d (このIDを非表示/違反報告)
AMA(プロフ) - もこさん» んん……ネタが… (2017年9月10日 17時) (レス) id: 9e7b2101f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AIBR x他1人 | 作成日時：2017年8月8日 10時
