7 まだ気付いてない君 ページ7
be「バラライカか。
カクテルはね。ベースを替えるだけで色んな顔に変わるんだ。Aみたいだよね」
A「私みたい? なんでだろ」
ベッキョンは、ふふっと笑った綺麗な横顔で、
答えてはくれない。
A「私も飲もうかな、オッパには内緒ね」
be「これきついから」
ふと、言葉を切って、聞かれた。
be「Aの言うそのオッパは、
誰を指してるの? 」
そう聞かれて、
答えのない質問のような気がしていた。
私にとってのオッパ?
ここにいる仲間は、
みんなオッパに違いがないのだけど。
浮かんだのは、優しいイトゥクと、
ぶっきらぼうだけど、
真剣なまなざしを向けてくるキュヒョン。
からかうけど、いつも守ってくれてるヒチョル。女の子みたいに話のあうソンミン。
be「自分でも気付いてないんだ。
僕はAより年下だけど、
Aをヌナとは思ってないから｣
キッチンの隅で、グラスを手にして、
真剣な目でベッキョンが、
そう言って自分の席に戻るのを、
ぼんやり見てた。
イトゥクが、どうかした？
と、呼びにきた。
トゥギ「さてと、A。
あのMVについての詳しい説明がないけど」
みんなが知りたがっていた、
１番の問題にイトゥクが触れた。
ch 「僕らも、ビックリした。Aちゃんが、いきなり、スタジオに来たから」
面接の日の社長との会話を私は、
思い出して、みんなに話した。
yuh「それって、ある意味すごい話なんだけど」
ユンホが驚いた表情で言った。
トゥギ「練習生でもない面接で、
キャリアもない日本人。
あっこれは悪い意味じゃないからね」
A「でも、私はメイクアップ・
アーティストとしてここに来たのでと、
ちゃんとお断りしたのですが」
今日は、なんか私ぱかりが、
質問攻めにあってる気がするなぁと、
ふと気付いた。
A「それより、
みんなの話とか聞きたいです」
と、話を別に持っていくように聞いた。
son「あっ、Aちゃんに、
お土産買ってあるんだよ」
そう言って、ソンミンが、
どーんと大きな福袋のような物を、
私の目の前に出した。
son「みんながねぇ、
各自に個人で買ってる人もいるとは、
思うんだけど。それとはまた別に、
旅の思い出記念セットみたいな(笑
世界各国にせっかく行くから、
ご当地セットみたいなやつ」
包みには、一つずつ誰からの名前が、
書かれてあった。
蚤の市で売っていそうなガラスの宝石箱、
髪に結びつける色鮮やかな民族出来たリボンの束。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 124人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
如月ゆい(プロフ) - マユったんさん» ありがとうございます^ ^ お返事遅くなりました。もう時期、帰ってきますね。唯一無二なキュヒョンの声が、私の支えでした。ずっと、それは変わらないと思います。 (2019年4月4日 7時) (
レス) id: a674f2c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
マユったん(プロフ) - 読み終わった時、心がほっこりして温かくなりました。私も もギュったんを待つあいだ精神的に良い女性になれていたらと思います。楽しませてくれてありがとうございました。 (2018年11月2日 5時) (レス) id: 7aeeb771bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：如月ゆい
| 作成日時：2018年3月7日 1時
