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21 届けられた言葉 ページ21

けど、今の私には誰が1番なのかなんてそんな事はどうでも良かった。

私が笑って仕事を楽しんでやれた、
あの数ヶ月間の暖かくて、
いつも誰かの笑顔に包まれて、
居られていた奇跡に近い日々だった。

誰かを選べないから、ここに逃げて来た訳ではない。あの空間に居たら逃げてばかりの自分の弱さばかりが浮き彫りにされる気がした。

まっすぐな瞳を持つあの綺麗な人達に。
心も考え方も、仕事に関する姿勢も全て。


1人で、ホテルに隣接された露天風呂に入る事にした。日本には温泉があるからいいな。
いつか、メンバーのみんなで、
温泉旅行したかったな。
きっと楽しいんだろうなと考えたら、
湯煙がにじんで目に沁みた。

温泉につかると、
浄化作用が働いて少し気分は、
平常を保ち始める。
時々、こうして1人にならないと、
私はだめになりそうになる。
 
 こんなややこしい性質を、
抱え込んでくれる人なんて、

出会える訳なんてない。
突然に飛び出したから、
私は先のことを考えてなかった。
ただのビザ申請だよと戻ってもいいのかな。

きっと、みんな忙しい中、
心配してくれてると思う。
そう思いたかった。
部屋に携帯を置いてきた事を、少し後悔していた。
 
 
 
 ホテルでインターネットに繋ぐ。

立ち上げるとカカオに、
何十件もの着信と、
トークの形跡が入ってきた。

何日ぶりに、ネットに繋いだんだろう。


SJ、EXOのメンバー、東方神起、SHINee、リーダー・オニュからもトークが入っていた。



(みんな待ってるから、
早く帰っておいでね。
Aの帰るとこはここなんだから。イトゥク)

(ヌナ、僕に何も言わないまま、
日本に帰るなんて、
けど、ただビザ取りに帰っただけだよね。
僕、待ってるからね テミン)


(俺様に、黙って行くとはたいした妹だな。
お前の帰るとこはこしかないんだから、
普通に戻って来い ヒチョル)

(あの夜、気が付いてあげれなくてごめん。
1番淋しい夜にそばにいてあげなきゃいけなかったのに、Aのいないこの場所は俺にとって、
異国にいるのと同じなんだと気付いた。
A、我愛你 キュヒョン)

(まだまだ、話したい事が、
伝えきれてないのに、みんなが待ってるから
ベッキョン )



 みんな、それぞれに優しい。
一言一言を、噛みしめるように読んだ。

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如月ゆい(プロフ) - マユったんさん» ありがとうございます^ ^ お返事遅くなりました。もう時期、帰ってきますね。唯一無二なキュヒョンの声が、私の支えでした。ずっと、それは変わらないと思います。 (2019年4月4日 7時) (レス) id: a674f2c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
マユったん(プロフ) - 読み終わった時、心がほっこりして温かくなりました。私も もギュったんを待つあいだ精神的に良い女性になれていたらと思います。楽しませてくれてありがとうございました。 (2018年11月2日 5時) (レス) id: 7aeeb771bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月ゆい | 作成日時:2018年3月7日 1時

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