20 それぞれの思い ページ20
携帯にも繋がらないから、
管理人室にAの鍵を借りようと
キュヒョンは、1Fの管理人室を訪れる。
主の居ない部屋に入る。
綺麗に片付けられて、
出かけたあとがある。
テーブルの上に電源の、
切られた携帯電話が、乗ってある。
いつもの場所にipodとipadがないのを見ると、
その2点は持って出たらしい。
ネツト環境のあるところでなら、
Aを捕まえる事が出来ると、
少しキュヒョンはホッとした。
女の子の部屋を探し回る事はできず、
キュヒョンはAのお気に入りの、
カーペットの上にポツンと座る。
キュヒョンの知らない写真が2枚。
淋しそうな横顔と、少し戸惑った表情のA。誰の前でそんな顔を見せたんだろうか。
テーブルの上に、
もう一つ見覚えのある箱がら
空になっておいてあるのに気付く。
キュヒョンの送ったピアスのケースだった。
Aが、ピアスを身につけて、
この部屋を出た事に安堵した。
(Aを迎えに行こう)
待ってるだけじゃダメなんだ。
それが今のキュヒョンに出来る一つの事だった。
Aが帰ってくることは信じてる、
だけどそれより先に、
Aを見つけてあげたかった。
Aの家があるの街をヌナから聞いていた。
前に言ってたお気に入りの場所がそこにある。
SS6再開まで1週間。
キュヒョンは、次の公演の準備をしつつ、
早めに韓国を出るつもりで準備を進めていた。
トゥギ「A、迎えに行くんだろ?
行くならみんなで行こう。
チケットももう取ってあるよ」
イトゥクが、キュヒョンの何か、
落ち着いた雰囲気から何かを読み取って、
一足早くに、行動を起こしてくれていた。
1人でここを出た時よりも、
もっと寂しさを感じるのは何故なのだろう。
とりあえず、私の本籍地の
県庁に足を運び、ビザの長期延長を届け出る。
実家に郵送を頼み、育った町を歩いてみた。
実家に戻っても、顔だけ出して、
ホテルに部屋を取る事にした。
何も残してなかったこの町だからこそ、
飛び出す事が出来たのに。
私はこの国を愛してるけど、
この国よりももっとたくさんの愛する人が、
韓国に居る事に気付いた。
国よりも人を心が求めているんだな。
縁って不思議。
私の心は、誰に1番会いたくて、
こんなに心が空っぽなのだろう。
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如月ゆい(プロフ) - マユったんさん» ありがとうございます^ ^ お返事遅くなりました。もう時期、帰ってきますね。唯一無二なキュヒョンの声が、私の支えでした。ずっと、それは変わらないと思います。 (2019年4月4日 7時) (
レス) id: a674f2c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
マユったん(プロフ) - 読み終わった時、心がほっこりして温かくなりました。私も もギュったんを待つあいだ精神的に良い女性になれていたらと思います。楽しませてくれてありがとうございました。 (2018年11月2日 5時) (レス) id: 7aeeb771bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月ゆい
| 作成日時：2018年3月7日 1時
