16 運命の人 ページ16
棚の上から、小さな箱をAに渡す。
kyu「開けてみて」
小さなティアーズドロップのエメラルド・キャッツアイのピアス。秘められた言葉は幸運を呼ぶ石。
kyu「なんとなく、Aに買わないとだめな気がしたんだ」
A「私は、みんなに守られてるんだね。
イトゥク・オッパのブルー・サファイア、テミナのピンク・サファイア、全部お守りの意味があるの」
kyu「悔しいけど、みんなAの事、
大切に思ってるから」
A「大事にするね。オッパ。ありがとう」
kyu「部屋まで送るよ」
時計が4時を示していた。
A「玄関までで大丈夫だから」
ふっとキュヒョンは笑った。
Aの部屋まで、送るとそっとおでこに、
一つキスを落として一息でAに告げる。
kyu「ここまで来てくれてありがとう。
俺のファンでいてくれてありがとう。
これからは、俺がAを守るから」
A「オッパったら」
涙声になるAを部屋に押しやり、
kyu「だから安心して おやすみ、A」
静かにドアを閉める。
(きっと、このドアを閉めた瞬間から、
俺は後悔するのかもしれない。
だけど、Aは誰も傷つけちゃいけないんだ)
今、Aを抱きしめたら、きっと壊してしまう。わがままだけでAを追い詰めちゃいけない。
不器用すぎるAと不器用なキュヒョン、
月の灯りが、どうしようもないよと
キュヒョンの姿を包みこむ。
決して、身体で結ばれるだけが、
運命ではないのだと、
キュヒョンはなんとなく気付いていた。
魂が求め合って、出逢ったらきっとすぐ気付く。運命の人を信じていたキュヒョン。
だけど、その運命の人は、
近くに居すぎて今は手が届かない。
その人が笑顔でいることを幸せと思える、
それが愛なんだと生まれて初めて気が付いた。
惹かれてるのに、決して一つに解け合うことのない同じ運命を持つ魂を、ツインソウルと神は名づけた。
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如月ゆい(プロフ) - マユったんさん» ありがとうございます^ ^ お返事遅くなりました。もう時期、帰ってきますね。唯一無二なキュヒョンの声が、私の支えでした。ずっと、それは変わらないと思います。 (2019年4月4日 7時) (
レス) id: a674f2c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
マユったん(プロフ) - 読み終わった時、心がほっこりして温かくなりました。私も もギュったんを待つあいだ精神的に良い女性になれていたらと思います。楽しませてくれてありがとうございました。 (2018年11月2日 5時) (レス) id: 7aeeb771bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月ゆい
| 作成日時：2018年3月7日 1時
