14 勇気の無さを自分に、言い訳 ページ14
(本当に淋しいのは、Aなのかもしれない)
小さな肩が震えているのを、
ただ抱きしめるだけしか出来ない。
こうしてる間は、誰も、
Aを傷つけることは出来ない。
この月明かりの下にいると、
2人だけがこの世界にいて、
このままで時が止まってしまえばいいのにと、
キュヒョンは願う。
A「優しくしちゃだめだよ。
オッパ。誰にでも優しいのは罪なんだよ」
kyu「それじゃ、Aは罪だらけだね」
悲しそうにAは、
ベッドから身体を起こし、
下からキュヒョンを見上げている。
月明かりが、Aの顔を照らし出す。
触れてはけないのに、
指がその髪の毛をかきあげる。
A「オッパ?」
kyu「このまま閉じ込めれたらいいのに」
そう言って、Aの唇をふさいだ。
何回口づけを、
交わしても誰の色にも染まらないその唇。
細い首にそっと唇を這わすと、
小さな声が漏れる。
Aの唇が、キュヒョンの唇に答えてくれる
その首筋からゆっくりと唇を這わしていく。
Aの吐息だけが小さく洩れる。
俺の指がそっと服越しにAの胸に触れる。
柔らかくて、少し指を動かすだけで、
声が跳ね上がる。
胸のボタンを1つ2つ外しいく。
A「やっ、だめだよ」
何度も激しいキスを繰り返す。
出来るのならこのままで、
１つになってしまいたかった。
なのに、俺はそれ以上進める事が、
できない意気地なしのままなんだ。
酔っているから、
それだけの理由ですませたくなかった。
じっとAを見つめて、
何度も何度も口づけだけを繰り返す。
少しずつ、俺の中の思いは、
静かに愛しさと優しさを、
融合させたものに変わっていく。
テミンの言っていた言葉の意味は、
これなんだろう。
Aを独占したい気持ちと、
開放したい気持ちが同時にここにある。
kyu「そうだ、Aにお土産あったんだ。
って、もう完全に起きてる? 」
A「うん。もう起きた。
オッパは優しいね。こんな私なのに。 」
kyu「自分の事をこんなって言っちゃだめだよ」
A｢イトゥク・オッパもそう言った。
だけどね、私はもう自分を、
好きでいるのやめたの、そしたら、楽になれた。
優柔不断でどうしようもない弱虫な私を、
日本に捨ててきたの」
kyu「僕に話して、
それで楽になれるのなら話して? 」
月をじっと見上げながら、Aは、
キュヒョンをじっと見上げている。
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如月ゆい(プロフ) - マユったんさん» ありがとうございます^ ^ お返事遅くなりました。もう時期、帰ってきますね。唯一無二なキュヒョンの声が、私の支えでした。ずっと、それは変わらないと思います。 (2019年4月4日 7時) (
レス) id: a674f2c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
マユったん(プロフ) - 読み終わった時、心がほっこりして温かくなりました。私も もギュったんを待つあいだ精神的に良い女性になれていたらと思います。楽しませてくれてありがとうございました。 (2018年11月2日 5時) (レス) id: 7aeeb771bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月ゆい
| 作成日時：2018年3月7日 1時
