Best Of Me (ページ4)

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4 雑踏の中でページ4

抱き寄せた君の肩を抱いたまま、近くのタクシーに乗り込んだ。驚いたAに、住所を聞いた。まだ、ファンには気づかれてはいない。

だから走りだした。
久しぶりの休み、雑踏の中、
人に紛れて流れを漂う。
ただ時間を潰すだけのつもりだった。
すれちがった時、君の周りだけが違って見えた。

やっぱり、君は俺にとっての特別だから。

気がついたら、抱きしめてた。
久しぶりの安心感。

1人じゃないんだって、
会えたんだって、言葉じゃ伝えれない。
俺がもっと器用だったらな。

A「えっ、家に来るの？」

最初は戸惑った。
だって、久しぶりに会ったのに。
だけど、解ってる。
テヒョンにとって、
安心していられる場所なんて、どこにもない事。

A「あれからどうしてた？」
tae「ずっと仕事」
A「嘘噂知ってるよ」
tae「噂だろ」
A「なのかな」

久しぶりに触れるテヒョンの小さな背中。
私の部屋の中に居るのが信じられなかった。

A「仕方ないよね、
テヒョンさんはもてるんだから」
tae「Aがいれば、他にいらない」

まるで、昨日別れた2人みたいに、
時間の流れを感じない。
私達5年も離れてたんだよ。
少年時代の５年は大きい。

何故、テヒョンは変わらないの？
その口癖も、困ったあとに笑う癖も、
そのままなんだ。