Best Of Me (ページ11)

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11 やっと渡せたプレゼントページ11

入れ替わりに、テヒョンがシャワーに入る。髪を乾かしながら、録画しておいたBTS の番組を観て待つ。

tae「何観てる」
少し、嫌そうな顔でバスルームから出てきた。
白いTシャツが眩しい。

A「このテテ、可愛いから好き」
tae「まっ、いいけどな」
缶酎ハイを、飲みながら、並んでTVを観てる。
tae「あっ、そうだ、これ」
持ってきてた大きな箱を私にくれた。
A「なーに？」
tae「この前言ったやつ」

箱の中をのぞきこむ。
カラフルな包装をされた、
小さな包みが何十種類と入っていた。

A「これって」
tae「言っただろ」
A「全部私に？」
tae「絶対気にいるから」

一つ二つ、包装から出していく。

可愛い花びらのピアス、
琥珀の中の花びらのオブジェ、
銀のブレスレット、スノードーム、
石が散りばめられた日記帳、
カラフルな万年筆、クリスタルのイルカ、
オレンジの革の手袋。
覗きこむとキラキラ光るガラスの万華鏡、

A「テテのばか」
tae「それ、間違ってる」
ポタボタって、落ちる涙と言葉は反比例。
tae「また、泣く」
tae「ずっと、買っててくれたの？」
tae「色んな国行ったし、
あっこれは、誕生日プレゼントにって」
A「いつ、会えるか解らない私に？」
tae「絶対会うって、確信してたし」

テヒョンは、箱から出した、
金の鎖のネックレスを手にして、
私の髪の毛をたくし上げて、付けてくれた。