約束をした夜 (ページ25)

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25 告白より先にページ25

xiu「ちょっといい？」
A「はい」

Aの耳に、ポケットからイヤホンをつける。
xiu「音楽聴いてよう」
ベンチに肩を寄せて、同じ曲を聴いていた。
A「シウミンさんは優しいんですね」
君にだけは特別なんて、言えない。
xiu「グループの1番上だからかな」
照れて笑ったシウミンと、
頷いて目を上げた私と視線があった。

吸い込まれるみたいな、
不思議な目の人って、いるんだって、
思っていたら、引き寄せられてて、
2人の唇が重なっていた。

自然すぎて、あっキスしてるんだなって、
ぼんやり思っていた。

ゆっくりと、目を開けたシウミンが、

xiu「しまった、告白するより先に」
って、焦ったように口にした。
A「告白って？」
xiu「好きだよ」
A「本当に？」
xiu「最初から、言ってたろ」
A「友達になろうって」
xiu「俺、なんとも思わない子に、
アドレス教えたりしない」

A「私もです」
xiu「それって、好きってことかな」
A「気にはなってました、けど、急だったから、この前、ビックリして」
xiu「あれは、ヤキモチ焼いた俺が悪かったから、君はテミナばかりと話してた」

A「そんな事ないです」
xiu「テミナの事、気にしてただろ」
A「まだ、知らなかったから、
今も、まだ、知り合いでしかないから」
xiu「まぁ、そうだけど、俺の事だけ、考えて」