約束をした夜 (ページ24)

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24 2人で見上げた流星群ページ24

ソウルの街明かりが、
届かない郊外の丘の上に、
2人で立っていた。

xiu「寒くない？」
A「大丈夫です、火照ってるかちょうどかも」
時計を見て、

xiu「30分で、幾つ見えるかな」

ベンチに腰掛けて、星空を見上げる。

A「なかなか、見えませんね」
xiu「んー、雲が流れてきたかな」
A「一つくらいは、見えてくれても」

空よりも、星を見上げてる君を見ていた。

A「あっ、ほら」
xiu「ほんとだ」
A「願い事出来ました？」
xiu「叶ってるからいいよ」
A「そうなんですか」
xiu「うん」

まるで、待っていてくれたみたいに、
雨がポツリと落ちてくる。

A「あっ雨」
xiu「あの展望台まで、走ろう」

シウミンの差し出した手を握って駆け出した。
遠くで雷が聞こえてる。

なかなか止まない雨になるのかな？

xiu「ごめんね、雨になるとは」
A「平気です。流れ星も見れたし」

雷が近づいてきて稲光が周りを照らし出す。
照らし出されるシウミンに、見惚れてた。
シウミンは、雷に怯えるAを、
可愛いなと思う。

xiu「寒そう、ごめんな」

シウミンの着ていた上着を、
脱いでAにかけてくれた。

xiu「止みそうもないな」
A「すみません」

空が明るく光るたびに、君はビクビクしてる。