21 気になる事は先に ページ21
楽しい事は、恋だけじゃなくて、他にもたくさん、この世にはあるから。
時々、テミンとシウミンからのカトクは、
届いていた。
もちろん、きちんと、
その場に応じた返事は返していた。
話すのは楽しいから。自分からは、送らない。
それが、私なりのルールだった。
なんか、最近、
君から無視されてる気がしてきた。
返事はくるけど、君からは、来なくなった。
一方通行の恋をしているみたいな気がしてた。
追いかけるのは、嫌いじゃないけど、
ほどほどを知ってる。
でも、気になるから、
直接、聞いてみることにした。
tam「やぁ」
君の仕事の終わる時間に、訪ねてみた。
君は、少し驚いた顔だけどすぐに、
笑顔になった。
A「どうしたんですか？ こんなとこに」
tam「ご飯食べに行こうかなって、思って」
A「今から？ 」
tam「うん、用事あるならいいよ」
A「ないですよ」
歩いて、秋になりかけた街路を、
近くに出来た、知り合いのレストランにむかう。
tam「変に変装するよりも、
普通にしてる方が、
気付かれないって、気がついたんだ」
帽子に眼鏡だけで、笑う。
充分、目立ってます って、言いかけてやめる。
A「少し、痩せました？ 」
tam「かな、忙しかったから」
A「ちゃんと食べないと」
tam「大丈夫だよ」
お店は、とてもアットホームな雰囲気で、
ホッとできる場所だった。
料理の味も美味しい。
その日のお勧めのコースを選ぶ。
tam「この前、なんか気まずい思いさせて、
ごめんな」
A「そんなこと」
tam「あるよな」
A「少しだけ 」
tam「避けられてたし」
A「そうじゃないけど、
私は一般人じゃないですか。
だから、なんか余計に、
考えすぎるのかもしれないです」
tam「うん、そういうの、言ってくれたら嬉しい」
A「でもなぜ？ 」
tam「メインが来たから食べよう」
テミンが、何故、私に構うのか、解らなかった。
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作者名：如月ゆい
| 作成日時：2017年8月13日 8時
