大人になりきれないピーターパン 2 (ページ6)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:12,726 hit

6 解ってたんだページ6

yu「明日は、テテにもサプライズだな」

ぼんやり、聞いてた。
tae「なんか、眠くなってきたから」

部屋に戻って、ベッドに横になる。
夢の中に落ちる瞬間が、1番安心してた。
明日から、何か変わるのかな。

休みだったから、
その日は、早めに会場周りをウロウロしてた。
テヒョンのグッズも、欲しかったから。

発売時間まで、まだ間があった。
今日で、テヒョンに会えるのも最後になる。
チケットの座席位置を、
思うと、偶然なのかが、少し怖い。

カフェで、コーヒーを買って、外の席に座る。
かっこいい人が歩いてるなって、
通り過ぎる人を見ていた。

jin「何。ぼんやりしてる？」
A「ジン兄。ビックリした」
jin「昨日、気付いてた癖に」
A「あっ、気のせいかなと」

jin「みんな、あれから淋しがってる」
A「1年も経ったんだよね」
jin「日本はどう？」
A「いいところだよ」
jin「そっか、もう行くな」
A「うん、元気でね」

走っていくジンを、見送る。
私のことを、気付いたのは、みんなも？
行くか行かないかを、じっと考えてた。
もう自分でも、限界の癖に。
テヒョンに会えるのなら、
最後でもいいから、
神様がくれた偶然に感謝した。

アリーナ席は、ステージから、
真ん中よりで、絶対に、やばいくらい近い。
帽子にメガネをつけた私は、
これくらいじゃ、変装とは呼べない。
下を向いたままで待つ。
だけど、ライトが落ちたら、
すぐに顔を上げた。