大人になりきれないピーターパン 2 (ページ14)

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14 ウェンディからティンカーベルへページ14

真夜中の公園。
止まってしまった噴水。

人のいないバスケットコート。
テヒョンと歩くとそこは、
あっと言う間におとぎの国に変わっていく。

tae「ねぇ、影絵みたいだ」
2人の影が踊るのを観ていた。

振り向いたテヒョンが、
屈んで優しいキスを私の唇にくれた。
私にかかってた、
ウェンディの魔法が解けた瞬間。

tae「ハトがいない」

銀色の月の中のテヒョン。
色がないモノクロなのに
何故なんだろう？

テヒョンがいるだけで、私の世界に、
色がついた気がした。

デッサンばかりの私の世界に、
鮮やかな絵の具を、
振りまいていくピーターパンみたいに。

やっと帰ってきたんだね。あの夜の2人に。
テヒョンのそばにいられる、
ティンカーベルに戻るから。

ねえ、テテはずっと
ピーターパンでいいんだよ、

私がずっと、守るから
おかしいね、離れて解ったの
守る愛が、私らしいって
守られる愛なんて、いつかは。壊れてく

私たちの、恋は、
あってないような不可思議柄、
クルクルと回り回ってく。

時をとめたティンカーベル
ずっと羨ましかったなんて、言えないよ

fin

Aさん、お読みいただけて
ありがとうございます。
このお話も、無事、ハッピーエンドを迎えます。
離れてしまった2人だけど、
離れてしまってるからこそ、
気持ちに気付いて、素直になれた。

そう言う気持ちを、書いたつもりです。
再会から先は、番外編とか、クリスマスとか、
1シーンを、書いてみようと思います。
ありがとうございました。