2 君はもう僕を忘れた? ページ2
A「テテ どうしてるかな」
小さなテテをギュって、抱きしめる。
手のひらの中で、丸まってる子猫。
鉛筆で、線を描く。
段々。形が出来てくる。
転がるように、
丸い円をいくつも描いていくと、
テヒョンの色んな表情が浮かんでは消えて、
そしてまた浮かぶ。
猫「ニャ」
A「お前は元気で良かった」
泣いてる私は、自分でもバカだと思う。
やっばりテテじゃないと。嫌だから
そう叫んで、
走って来た君を抱きしめる夢を見た。
もう何十回見たんだろ。
君が僕から去ってから、1年になるのに。
もうなのかまだなのか解らない。
君は僕を忘れたい? 忘れられた?
BTSの事務所の中。
jin「日本ツアー始まるって」
rpm「かなりハードだから、
みんな、体調崩すなよ」
tae「日本」
テヒョンは、ぼんやりと、
ツアースケジュール表をみていた。
jok「ヒョン、やる事あるだろ? 日本で」
tae「やる事」
jok「Aちゃん、探さないの? 」
tae「どこにいるのか解らない」
jok「ヒョン」
仕方ないなぁって、みんながため息をつく。
Aのいた部屋の、
大家さんに引っ越し先を訪ねてみた。
日本、東京 しか、解らなかった。
アバウトすぎる情報。
tae「だって、手がかりすらないのに、
どうやって、探せって」
83人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:如月ゆい | 作成日時:2017年8月13日 0時