大人になりきれないピーターパン 2 (ページ1)

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1 1年経ったんだねページ1

猫を飼うといいよ

そしたら淋しくなくなるからさ

次の日わたしは黒い子猫を見つけた

夢の中の声の言う通り、
タイミングが良すぎる小さな猫。
どうしようか触れていいのか
悩みながらその動きをみていた

にゃぁ

小さな声が、精一杯の力で鳴いてる。

うちにくる？

にゃぁ

そう、じゃおいで

歩き出すと、後ろをついてくる。

名前は黒だからノアール？
あまりにも無難すぎる。クロチビ。あっ。

A「テテ」
私は、テテを抱き上げる。
銀色に光る目の強さが、テヒョンに似てるから。

家に帰ると、誰もいなくて、
そんな1人の私の部屋に、テテが来た。

A「お前も1人だけど、同じだね、
今日から2人だよ、テテ」

ミルクを温めて少し与える。
トイレの躾けのために、
リビングの隅をテテの空間にする。

小さなカゴをテテのベッドにする。
日本にやってきて、
1年、家族から離れた中都市に、
アパートを借りた。

絵を描く事をやめられなかった。
事務の仕事をしながら、
イラスト挿絵の仕事を、webサイトで見つけた。

BTSの、情報は、なにもしなくても、
簡単に入ってくる。
日本デビュー決まったんだね。
テレビを見ながら、
遠くなってくテヒョンを見てた。

私とテヒョンに、
あったあの不思議な時間は、
なんだったのかなって、時々思い出す。