23 どうしたの? ページ23
仕事をしてる時が、最近、楽しいと思えだした。一つ一つを、丁寧にこなしてく。ロンさんが、褒めてくれた。
龍「迷い消えたか? 」
A「なのかな」
龍「今度、飲みに行こうぜ、お祝いしなきゃな」
A「何の? 」
「Aのお悩み解決しました? 祝い会」
A「何ですか、それは」
A「俺ら、チームだろ? 」
確かに直属の上司ではあったけど。
A「お祝いはいいです」
龍「彼氏に釘さされたか」
声は笑ってるのに、目が笑ってなかった。
A「これ、終わらせましょう」
山積みにされた企画書に、目をやる。
龍「コーヒー買ってくる、
アメリカンでいいか? 」
A「ありがとうございます」
前髪が、額にかかるのを、指でかきあげて、
ボールペンをくるくると回しながら、
何かを考えてる。
見てると楽しいからつい、
からかいたくなるのは何故なんだろうな。
龍「やっと、終わった」
A「お疲れ様」
龍「こんな時間か、食事して帰るか」
A「どうしようかな」
階段を、降りながら考えてる。
jok「ヌナ」
A「えっ、どうしたの? こんな時間だよ」
jok「ヌナんち、行ったけどいなかったから、
迎えにきた」
A「こんなとこで、立ってたら風邪ひくのに」
龍「A、彼氏? 」
A「じゃないけど」
龍「まっ、いいや、また明日な」
A「お休みなさい」
ジョングクと並んで、歩くのは何だか久しぶりで、練習生時代を思い出した。
A「どうしたの? 」
jok「さっきの人、この前の人だよね」
A「うん、上司だから」
jok「そうなんだ」
A「宿舎に帰ろう? 」
jok「うん、何やってんだろ、俺」
A「悩んでる事あるの? 」
jok「あるよ、だけど、
それは叶わない事を知ってるから、
このままなんだ」
止めてあった車に乗る。
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作者名:如月ゆい | 作成日時:2017年7月29日 1時