12 雨に打たれたかった ページ12
「綺麗でしょう。珍しいブルーアンバーで、今日、入ったばかりで。意味は 誰よりも優しく って、こめられてるんです」
光に変化して、さまざまな色に変化する。
手にとって、一緒に支払った。
xiu「さて、ありがとう。A、出よう」
A「はい」
店員に、見送られて店を出た。
xiu「車だから、送ってくから、
それか、宿舎に来る？
ギョンス、待ってるんだろ？ 」
A「あっ、どうしようかな
でも、ギョンスが、ビックリするから」
xiu「そっか」
少し、淋しそうなシウミンの表情。
xiu「もうちょっと、付き合ってくれないか」
って、言葉に頷いた。
シウミンが、向かったのは海。
少しずつ、雨が降り始めた道を、
車は走っていく。
シウミンは、FMラジオをかける。
ジャスティン ビーバー特集。
A「あっ、この歌好き」
xiu「ディオが、歌うからか」
小さく口ずさむ私に、
シウミンの言葉が、何故か引っかかった。
A「いい歌だからだよ？ 」
xiu「着いたよ」
灰色の空の下、暗くなり始めた色を海が映す。
雨粒が、窓ガラスを叩き、波音も聞こえない。
A「天気なら、歩けたのにね 」
って、私がそう言ったら。
xiu「俺もそう思う。だけどね、今日は」
シウミンは、車のドアを開けて、
外に出ていく。
私は、慌て、後部席の傘を取っておいかけた。
A「シウ兄、だめだよ、風邪ひいちゃうから」
傘を差しかけようと、近づいた。
空を見上げてるシウミンは、恐ろしく綺麗で、
目が離せなかった。
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作者名：如月ゆい
| 作成日時：2017年6月23日 0時
