君が雨に打たれる理由

9 チャンミンに惹かれてく ページ9

ツアーが、始まって、リハーサルをしている間は、スタイリストは、準備を終えると、開始までは、時間は空く。


それは、ソウルでのLiveも同じ事だった。
ホテルの近くのセレクトショップを、
チェックに歩く。
人の流れは、ソウルより、多い。
明日からの、ツアー開始まで、
短い休暇を楽しんでいた。


チャンミンの、背は高いから、
少しかがんで最終チェックをすませる。

A「うん、いい感じ」
ニコと笑って、チャンミンを、見上げる。
chm「行ってくる」
ステージに、向かって歩き出すチャンミン。
白いスーツが、よく似合う。
会場の東方神起コールが、鳴り響く。
舞台袖から、そのステージを、覗き見していた。
何だろう。
チャンミンから、目が離せなくなった。
キラキラした汗と、広い会場が、
狭く感じるほどのパフォーマンス。

ユノとの絶妙なバランスのハーモニー。
5人から。2人になって、
チャンミンの背負ってるプレッシャーは、
大きいはずなのに、跳ね返してなお、
それ以上に期待に応えている。
涙が、頰を伝う。ハッと、我に返り、
ウットリしている暇なんてないのに、
慌て、次の準備に戻る。
チャンミンの、汗を抑えメイクを直していく。

chm「どうかした？ 」
A「えっ」
chm「泣いてた？ 」
A「あっ、感動しちゃって」
chm「それならいい」

今日、最後のステージに、なる。
chm「このあと、空けておいて」
私の横を通りすぎた、チャンミンの声。
えっ？ 今、私に言ったの？
振り返ったら、チャンミンは、
カーテンの向こうに消えていった。

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