君が雨に打たれる理由

29 大切な場所 ページ28

chm「もうすぐだから、
浮気せずに待ってろ」

A「あなたが、残してったお仕事のお陰で、
忙しくって、そんな邪まな気持ち、
湧く暇もないです」

chm「いい配慮のはずなのに」

心外だという顔をしてる。

そんな2年間を思い出してた。

ch「なんか楽しそうだな」
チャニョルがやってきて、
私の頰を指でツンツンとする。


A「早かったのか長かったのか、
解らない2年だったから」
be「俺は楽しかった」
ベッキョンは、
手の中の氷の入ったグラスを転がしてる。

be「ヒョンのお陰で......」
その先を、待ってた。

be「A〜」
A「わっ」
いきなりのベッキョンからのフェイント。
ギュって、抱きしめられた。
みんなも戸惑いながら、止めはしない。

be「幸せにな」
A「今も幸せだよ」

ベッキョンの優しい笑顔を、見てると何故、
こんなに安心するんだろう。

be「ニョル、今日はとことん飲むぞ」
su「Aちゃん、困ってない？ 」
一歩離れたテーブルにいたスホに、
声をかけられる。

A「楽しいです」
mih「Aちゃんの結婚式の日は、
えらい騒ぎになりそうだな」
ミンホが笑う。

ch「A、結婚するの？ 」
ちょっと意外そうな響きの声。
A「まだ予定はないです」
su「でも、順番的には合ってる」
be「Aのドレス姿」
tam「やっぱり、だめ」
mih「また、言ってる」

みんなが笑ってるこの空間。
ずっと続けばいいと願ってしまう。
友達と言う繋がりを、
私はここで教えてもらった。

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