One More Thing (ページ10)

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10 チャンミンの心配事ページ10

chm「帰ろうか」
手を差し出され、とまどいながら、
チャンミンの優しい暖かい手と繋ぐ。

A「はい」
chm「ありがとう」
マフラーを指を指して言う。
チャンミンの首のマフラーに、気付いてた。

やっぱりよく似合ってる。チャンミンは、
やっぱり白ってイメージだから。
自分で、編んだマフラー。

A「今からの季節には、いいかなって、
思って、編みました」
chm「君が？」
A「はい、あっ、重いですか？そう言うの」
chm「あっ、いや、模様が、綺麗だから、
手編みとは、思わなかった」
心配そうな目が、
下からじっとチャンミンを見つめてくる。

chm「晩御飯どうしてる？」
A「いつもこれからです」
chm「良かったら、今から近くの居酒屋に、
行くつもりだったから、どう？」
A「いいんですか？」

マンションから、すぐのところの個室のある
居酒屋、チャンミンは、時々、行っているお気に入りの店。

A「今日はありがとうございました」
ビールとチューハイで、乾杯する2人。
chm「隣だし」
とりとめのない会話を、続ける。

チャンミンの話を、楽しそうに聞く。
人の話を引き出すのが、上手い子なんだと、
チャンミンは思う。笑うタイミング、
計算尽くしではない会話は、
こんなに楽しいんだなって事。

A「もう、兵役終わったんですね」
chm「最後の休暇中かな」
A「どこかに旅行に、行かないんですか？」
chm「そのつもりだったけど」
ジッと、Aの目を見ながら話すチャンミン。

A「けど？」
chm「1人はつまらないのに、気付いたから」
A「そうなんだ」
chm「それと、心配事も増えたし」

A「心配事？」
chm「次、何飲む？」
チャンミンに、話を逸らされた。