One More Thing (ページ5)

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5 2年前の俺ページ5

A「ばかA」
って、自分の頭を叩く。

chm「キュヒョナ、まさか？」
kyu「俺の訳」
chm「だよな」

泣いてたAに驚いた。
kyu「変わった子だけど、嫌いじゃない、俺は」
キュヒョンの言葉にも、驚いた。
俺とタイプ同じだったっけ？

kyu「久しぶりに、チャンミナと飲めて楽しかった。また、休暇で、帰ってきたらな」
chm「んっ、連絡待ってるから」

キュヒョンが、立ち上がる。
chm「送っていく」
kyu「宿舎まで、頼もうかな、なんか懐かしいから、宿舎に帰りたくなった」
chm「宿舎か、懐かしいな」

部屋から、出て鍵をかけた時、隣のドアが開いた。
A「あっ」
また、バタンと閉まって、開いた。
A「あのこれ、キュヒョンさんに」
この前のお煎餅の箱と、
別の包みを、手渡された。

chm「そんなにたくさん？」
A「あの、余り物じゃないです。
あのあとまた、日本で、いっぱい買ってきたんです。他にも、美味しいの売ってたので、良ければ、
お隣さんが、チャンミンさんしかいなくて」

部屋から、出てきたキュヒョンが、
Aに話しかけた。

kyu「日本から来たの？」
chm「はい、あのお煎餅嫌いですか？」
kyu「好きだよ」
A「良かったぁ」
フワっとした笑顔に、ドキってして、
そんな笑顔にさせたキュヒョンに、
俺はヤキモチを焼いたんだと思う。

chm「いくぞ、キュヒョナ」
kyu「ありがとう、またね」
渡された箱を、受け取って、キュヒョンは、
先に歩き出したチャンミンを、追いかける。
kyu「らしくないな」

chm「何が」

kyu「あぁっ」

キュヒョンは、チャンミンの不機嫌な訳に、
気がついた。

kyu「ところで、いつから、
俺はお煎餅好きな事になったんだ？」

chm「さぁな」
kyu「宿舎にお土産にするか」
chm「お前もちゃんと食えよ」
kyu「あの子にお礼しないとな」
chm「俺から言っておく」
宿舎の駐車場に着いた。

kyu「誰か、居たらいいけどな」

淋しそうに、懐かしい宿舎を眺めてるキュヒョン。車から降りて、手を振って歩いていく後ろ姿。
それは2年前の俺だった。