One More Thing (ページ28)

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28 私からも好きと伝えたいページ28

チャンミンの部屋に行くのは、
同じ事なのに、手渡されたカードキーを、見たらなんか緊張する。

1時間くらいして、Aがノックしてから部屋に入ってきた。

A「雪まだ、降ってるね」
窓辺に立って、舞い落ちる雪を見ている。
Aの手の中には、小さな箱。

A「メリークリスマスチャンミン」

開けてみたら、俺の好きなメーカーのイヤホンで、探してたやつだった。
chm「ありがと。欲しかったやつだ」
A「喜んでくれると嬉しい」

窓際に立って、
街が白くなってくのを見上げている。
いつまでもいつまでも、降り止まない雪を、
眺めているAに、構いたくなったから、
目を手で覆った。

その手をAの指が外して、
振り返ってキスが返ってきた。

A「私達、不思議だね」
chm「どうして？」
A「ただのお隣さん同士だったのに」

chm「だな」
A「あのね、もう言ってもいいよね。
私、ずっとチャンミンの事、好きだった」

chm「だった？」
A「今のチャンミンと、
私の好きだった頃のチャンミンは、違うから」

私を抱き寄せたチャンミンの腕の中は、
温かくて、胸に耳を当てて聞いてたら、
くすぐったいって、
髪の毛をくしゃくしゃにされた。

起き上がって、チャンミンの髪の毛に、
指で触れたら、その手を掴まれて、
抱きしめられた。

重なった唇に、息が出来なくて、
何度も、チャンミンの胸を手で叩いて教えるのに、
何度も何度も繰り返される。
A「どうしたの？」
chm「解らない、好きすぎておかしい」

笑うチャンミンは、窓からの雪灯りで、
恐ろしいくらい綺麗だった。