One More Thing (ページ27)

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27 観覧車で告白を聞くページ27

離れたあとに、Aの目が不思議そうに、丸くなり、

A「私を好きなの？」
chm「はっ、今更何を」
A「友達旅行だって」
chm「Aが、先に俺を好きだって」

A「いつ、私が」
chm「約束した日」

あの日の事は、舞い上がってたし、
お酒を飲むと記憶が飛んでた。

やっと、Aの表情から意味を、
理解したチャンミン。

chm「Aは、男友達と、
2人で旅行なんかに行くんだ」
A「行かないよ、絶対」
chm「なっ、俺も同じだから」

優しいチャンミンの目が、
私の泣き顔を見るのが恥ずかしくて、
頷くしかなくて、

A「なんかずるい、泣かされてばかり」
chm「心配させた罰。ずっと探してた」

観覧車から、降りて海沿いを歩く。

雪が、風に踊る。海に消えて行くその雪に、
手を差し出して受け止める。

A「本当に雪になったね」
目を細めて、マフラーを首に巻いて、
繋いだ右手を俺のポケットに突っ込んで。

A「タワー行く？」
chm「タワーは、明日にしよう、
ご飯食べてもう帰ろう、それに、日を変えたから」

この前、話してた温泉をキャンセルしていた。
chm「寒いから、ラーメンでいいな」
A「うん、ラーメンがいい」

振り返ったら、観覧車が点滅を繰り返してた。
たくさんのカップルを乗せて。

部屋の前で、
chm「シャワー浴びて、着替えたら、おいで」
Aに、カードキーを渡して、先に部屋に入った。