One More Thing (ページ25)

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25 君を1人にさせたら、安心出来ないページ25

クリスマスの飾り付けで、いっぱいの街並み、可愛いと何度も立ち止まるA。

chm「A、ちょっと、買い物したいから、
1時間後にここに集合な」
A「うん、解った」

チャンミンへのプレゼント。
何にしようと店の前を、覗きながら歩く。
チャンミンへのお礼も込めたいし、難しい。

かと言って、学生の私には高価な物は買えない。
A「あっ、これいいかも」
棚に並べられてる、イヤホン。
音楽を聴くのには、高品質な音って、
大事だと思うから。
カードには、大切なあなたへと書いてもらった。

待ち合わせの場所に向かう途中で、
困った顔の見知らぬ人から、道を聞かれたから、
ある程度は道が解ったから、
途中まで案内して行ったら、自分が道に迷った。

これは笑えない、ここはどこなんだろう？
夕闇が近づいてくる。
そうだ、電話しなきゃ、って、気がついて、
スマホを見た。
何故、電池切れ？
動画のスイッチが入りっぱなしだったみたい。

泣きそうなのは私の方なのに、
空までがどんより曇り空で、
寒さが一段と増してきた。

街角の時計を探す。今なら、30分の遅刻。
タクシーを見つけて、待ち合わせ場所まで、急ぐ。何故、道が渋滞なの？
チャンミンが、待ってるのに。

きっと、怒ってる、どうしよう。
1時間すぎたところで、途中で道が解ったから、
タクシーから降りて走った。

待ち合わせした場所には、
チャンミンはいなくて、
走ってきた私は、降ってきた雨に気がつく。

チャンミン、何故いないの？
場所を間違えたの？
周りを見回したけど、合ってた。

下を向いて、落ちてくる涙と
不安感だけがいっぱいになった。
雨が降り出したはずなのに、
濡れない雨に気が付いた？

不意に、肩を後ろから抱きしめられて、驚く。
chm「心配させるな」
A「チャンミン」
傘を差したチャンミンが、そばに立っていた。