One More Thing (ページ20)

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20 想いの違いを計りかねてるページ20

日本料理の美味しい居酒屋さんに入った。
奥の個室に通された。

A「感じの良いお店みたい」
chm「ホテルの人に教えてもらった」
チャンミンは、日本酒のメニューを、
楽しそうに眺めて、読めない漢字を、
私に聞いてくる。
私は、地元のフルーツ酒を頼む。

chm「明日は、金閣寺近辺行ってみるか」
A「明日は、ゆっくり起きる？」
chm「目が覚めたら起こして」
料理のメニューも、山菜、海の幸、季節の野菜が、ふんだんに使われてて、何を頼むか2人で悩んだ。

chm「こう言うの楽しいね」
目を細くして、顔中で笑う。
私も、
A「うん、すごく」
美味しい料理と、極上のお酒、私のそばで、
大好きなチャンミンが笑う。
それ以上、何を望めばいいんだろう。
こんなに、幸せなのに、友達なんだよね、私達。

chm「どした？」
小さな私の感情の動きすら、読み取る。
A「眠くなったみたい」
chm「帰るか」
コートを着たチャンミンは、私に
chm「手貸して」
繋いだ手をポケットに入れる。
温かいチャンミンの大きな手。

ホテルまでの散歩道、いつまでもいつまでも、
たどり着かなければいいのに。
chm「おやすみ」
部屋の前で、私におやすみのキスをした。
驚いた私と、目を合わせないように、
ドアの向こうに消えていった。

バスタブに、浸かってぼんやりと、
チャンミンのキスの理由を考えてた。
チャンミンも私と同じ想いなの？
友達の領域はどこまでなのかを、
測りかねて溜め息をつく。

まだ、始まったばかりなのに、
明日になったら、友達の顔で、
私に話しかけるんだよね。
私、本当はつらいの、
だって、私の想いだけ、
最初から友達なんかじゃない。