16 恋人でもない2人 ページ16
ベッドから起き上がって、チャンミンを見つめる。どうした？って、表情で見てくるチャンミン。
外は真っ暗になってた。
半日、ここにいたの？
A「いつの間にか夜になってる」
chm「よく寝てたから」
部屋の中は、小さな足元の常夜灯。
A「帰らなきゃ」
chm「食事はどうする？」
A「帰ってから、考えます」
chm「ビザ取るけど、どう？」
A「うっ、美味しそう」
chm「頼んでおくから、用事があるなら、
帰ってすましておいで」
A「はい」
食器を持って、部屋に戻った。
そんな風に、始まった私とチャンミンの、
友達旅行だった。
急に、アルバイトを、休みたいと伝えたら、
1週間なら、大丈夫と許可を貰えたと、
チャンミンに伝えた。
チャンミンのジョギングコースは、続いてる。
外を2人、並んで歩く事はなかったけれど。
優しい後ろ姿を見ながら、家まで帰ってくる。
エレベーターの前で、
チャンミンが待ってくれている。
これって、何か恋人同士みたい？
不思議な感じに駆られる。
chm「ニヤニヤしてあやしい」
A「ニヤニヤは失礼でしょ。
なんか、この関係おかしいなって」
chm「俺との？」
A「うん」
chm「旅行から帰ってくるまではな」
A「いよいよ、明日なんだ」
chm「楽しみにしてろ」
部屋に入る前に、そう話しておやすみを言う。
部屋に入って、日程を確認した。
A「あっ、よく見たら、
クリスマスが挟んでる、いいのかな？」
チャンミンに、カカオを送る。
すぐに、コールが鳴る。
chm「何が？」
A「クリスマスが」
chm「プレゼントしてほしいのか？」
A「もう。クリスマスなんだよ？
彼女と過ごさなくてもいいの？」
chm「彼女いたら、Aなんか誘わないし」
A「あっ、だよね」
なんか、ってところに小さく傷付いた。
chm「Aこそ、いいのか、俺なんかと行って」
A「私は、ガイドでしょ？
それに、チャンミンがいいし」
chm「ならいい、寝るぞ。
明日だからな。忘れ物ないようにな」
A「はい、おやすみなさい」
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作者名：如月ゆい
| 作成日時：2017年4月5日 1時
