君と僕の5年間 (ページ7)

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7 君の名前を見つけたページ7

事務所の面談の日、
応募のメールと履歴書が、
山のように寄せられてきてたのを見た。
ふと、通りかかった時、
面談のゆあヌナが、履歴書を前にうなってた。

ふと見た事のある名前に、ドキっとした。
誕生日、写真、高校名、短期大学に行ったんだ。
間違いない、君の名前。

te「今の子、条件いいんじゃない？」
さりげなく、振ってみた。
ゆあ「ん、候補なんだけどね」
1カ月後、事務室にAの名前が
かけられてあるのを、確認したテヒョン。

朝、事務所の中の受付に向かう。
足が止まった。時間まで止まっていた。
あの日、別れた君が時間をすっとばかして
そこにいたんだ。

パソコンと向き合う君は、
少し頭を悩ましながら、
事務処理をすませていく。
君は、ここに僕がいるって知ってたんだよね。

だけど、もう僕と君の間には、
何もない事を、何もなかったように、
ふる舞うしかない僕を怒っても、
憎んでもいいから。

目が会う前に、その場から立ち去る。

(テテ？)
ドアの向こうにいたのは確かに、
テヒョンだった。
解ってた事だけど、アイドルと自分との差に、
やっぱり少し傷ついてた。
期待してたんだって事に気付いた。
私のバカ。テヒョンのバカ。