18 君はさ 俺の ページ18
te「ここ？」
タクシーから、降りてマンションを見上げる。
A「うん、ワンルームマンションになってる」
te「ふーん、じゃ、また」
素っ気ない態度を取ってしまう。
A「あの、ありがとう。
無くしたストラップ渡してくれて、
気づかなかったら、今頃、泣いてた」
te「拾ったジン兄に、言って」
A「あの、良かったらお茶でも？」
te「すぐ帰るけど、行く」
Aについていく。
Aの部屋は、思ったよりシンプルで
10畳ほどのワンルーム、
備えつけのクローゼットと、
マホガニーの本棚とシングルベットと、
白のクッションにローテーブル。
女の子らしい色合いの部屋で、
なんだか落ち着いた。
A「クッションに、座ってて。
温かいココアでいい？」
te「うん」
カップをテーブルの上に置く、
テヒョンはビーズクッションにもたれてる。
Aは、小さなクッションに座る。
A「あの、えっと」
te「うん」
A「久しぶりだね」
テヒョンは、ニヤってした表情。
te「事務所で、見た時、ビックリした」
A「受かるなんて思ってなかったから」
te「最初はさ、話しかけちゃ
だめだって思って、無視してた」
A「うん、ちょっと淋しかった」
te「だけど、Aが他のメンバーと
話すの見るのが嫌だった」
A「みんな、慣れてない私に
気を使ってくれたんだよね」
te「それもあるだろうけど」
テヒョンは、言葉を切ってAを見た。
A「何？」
濃い茶色の瞳がじっと見てくるから、
なんか照れるを通り越して、戸惑う。
te「Aはさ、俺のだから」
A「そうだったの？」
te「うん、遊園地で約束した」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 119人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：如月ゆい
| 作成日時：2017年3月1日 23時
