JUST ONE DAY 2 (ページ3)

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3 歌えないカナリアページ3

夜中に、自分の声で時折目がさめるんだ。
誰もいない会場、一人きりの砂浜、人気の無い遊園地、おびただしい本の山の図書館。

歌を忘れたカナリアのように、
いつも、1人を連想させるシーンばかり。

何故いつも、俺は1人でいないと駄目なんだ。
夢から目がさめると、
ホソクの手が俺の汗をかいた額を
拭ってくれてた。

HO「また、夢？」
JO「うん、ここんとこ、見なかったのに」
HO「ずっと忙しかったからね」

JO「ヒョン。ごめん、起こしちゃったね」
HO「大丈夫だよ」
優しい目で、俺の目をじっと見ている。

ジンと廊下ですれ違うホソク。
JI「マンネ達が、ちょっとやばいかもね」
HO「だけじゃないだろ」
ユンギの、パソコンのキーボードの音。
HO「兄貴も大変だな」
ジンの肩をポンポンと叩いて、部屋に戻る。

真夜中に部屋を抜け出して、
Aの部屋のドアの前に立っていた。
何度か、ドアを叩こうとしたけど、
力が入らない。

もう、Aは俺だけのAじゃない。
ドアにもたれて、過ごす夜もあった。
扉の向こうにAが、眠っている。
ほんの小さな勇気でいいのに。

エレベーターの扉が開いて、
ジンが迎えにくる。
ジョングクの肩を抱いて、
だめだよと言うように首をふる。