最後のONE PIECE (ページ7)

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7 始まりのキスページ7

A「テミンさん、起きなくても平気？」
楽しい夢でも、みてるのか、
優しい寝顔をしてた。

脅かさないように、優しく頭を撫でてみた。
突然、夢の中から起こされるくらい
嫌な瞬間はない。

寝ぼけてたのか、テミンに腕をとられて
その手の中に抱き寄せられた。
テミンは、目を覚まさない。
A(何か言ってる？)

TAE「やっと」
A「テミンさん？」
私の声に、反応してテミンは目をあける。
TAE「わっ」
手の力を緩めて、固まるテミン。

近い距離は、変わらない。
こんなに綺麗な顔を間近に見て、
驚かない人もいないだろうけど。

A「離して？」
その胸から、起き上がろうとするA。

起きてる癖に、その手を離さないテミンを、
不思議そうに見た。
じっと、見つめ返されてドキドキが、始まる。

TAE「やっぱり、可愛いや」
A「えっ」
近い距離が尚更、近くなる。
TAE「あっ、A。一つ聞いていい？」
A「何ですか？」

TAE「恋人いるの？」
A「今はいません」
TAE「じゃっ、僕達付き合おう」

不意に、唇が重なり、離れて。

TAE「始まりのキス」
そう言って、目を細めて唇に指を置いた。
長い指の動きに、目を奪われる。
A「な、何言ってるのか」

頭が、パニックになってしまう。

TAE「もっと、僕の事知っていって」