最後のONE PIECE (ページ6)

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6 朝のひと時ページ6

TAE「手伝いに行っていい？」
A「いつですか？」
TAE「今から」
A「じゃっ、朝ごはん食べませんか」
TAE「うん、いいかも」

車までAと並んで歩く。

A「さっき、聴いてたの、
この前のアルバム」
TAE「そうなんだ」

Aの部屋に着くまで、
他愛のない話を幾つかする。
聞き役になるのも嫌じゃない。

少しトーンの低い柔らかい、
不思議な声をしている。
Aの声は人を落ちつかせる。

部屋に入って、リビングで、
僕はピースをじっと見る。
もしかしたら、そうしてたら、何かコツが
見えてくるのかもしれないと思ったから。

A「出来たよ～」

テーブルの上に、ハムエッグと、
レタスとハムのサラダ、シリアルにミルク、
カフェオレが、2人分並べてあった。

A「嫌いな物ない？」
テミンは笑って、

TAE「いただきます」
歩くと結構、体力を使うから、
休みの日は、シッカリと食べるようにしたと、
Aが言う。

食べ終わると、リビングへと、
入っていくテミン。楽しいのかな？
本当に、テミンがパズルに興味があるのか、
全く謎のままだった。

しばらくしてから、部屋に入るとテミンが、
パズルの前のクッションにもたれて
横になってるのに、驚いた。
(まさか、寝てる？)

ビーズクッションに、体を乗せて
心地よさそうだった。毛布を持ってきて掛けた。
(疲れてるんだろうな)
長い睫毛を伏せて、静かな寝息を立ててる。

ふふっ、女の子みたい
見惚れてしまうくらいの美貌。

なんでこんな、綺麗な人が存在するんだろう。
(けど、起こさなくてもいいのかな？)
悩んで30分程してから、ツンツンとしてみた。