最後のONE PIECE (ページ18)

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18 最後のone-piece ページ18

TAE「淋しかった？」
A「うん、ばかだね、ほんと」
TAE「同じだね、僕たち」
A「同じ？」

TAE「Aに、弱音を吐きそうで
メールが出来なかった。
そしたら、逃げられてた」
A「テミンも辛かったの？」

TAE「唯一の場所が無くなったんだから」
A「ごめんなさい」
TAE「もう、いなくなったりしないなら許す」
A「うん、ずっといる」

TAE「それと、連絡しなくて悪かった。
けど、僕もAから
メールが来るのを待ってた」
A「私たち、
すれ違ってばかりいたんだね」

テミンは、コートのポケットに、
Aの手を包みこみ、立ち上がる。

TAE「寒いから、もう帰ろう。
引っ越ししたんだろ？」
A「うん。帰ろう」
テミンの車に乗り、道を教える。
TAE「んっ、この住所は？」
A「何？」
TAE「家の近所にきたんだ」

A「そうなんだ。じゃ、
どっかでまた会ったのかもしれないね」
何気ない事に笑うAが、
横にいるのが嬉しかった。

Aの部屋は、前より明るい間取りになって、
引っ越ししてよかったのかなって思う。
ポケットから、Aにお土産を渡す。

A「私に？ありがとう」
受け取って、箱を開ける。
パズルが、箱から転がり落ちる。
A「やっと、完成」

TAE「えっ」
A「最後の1ピース、一緒に完成させよう」

2人で、一つだけ白かった部分を埋める。
綺麗な空がそこにあった。