最後のONE PIECE (ページ12)

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12 甘えるテミンは子猫みたいページ12

テミンのキスが、何度も繰り返される。
TAE「あっ、髪の毛乾かしてあげる」
柔らかいウエーブに、絡めるテミンの指が優しくて

A「ふふっ、ありがとう」
TAE「Aの髪の毛、ふわふわだ」
長い髪の毛に、顔を埋めてる。
TAE「Aと同じシャンプーに、
僕も変えようかな」
とか、言ってる。

テミンが、珍しく甘えてくる。

A「どうしたの？」
TAE「来週は、来れないから」
A「ツアー始まるもの」
TAE「Aがいないとこに行くなんて」

A「大丈夫だよ。待ってるから」
TAE「充電しとく」
何度も、いつもと違う深いキスを繰り返す。
TAE「色が白くて綺麗」
A「綺麗なのはテミナだよ」

一つずつ外されるボタンに、少し戸惑う。
テミンの指を止める。
すぐに、キスを返されて無駄な抵抗なのに。

A「どうしたいの？」
TAE「こうして触れてるだけ、
ちょっとずつ、僕を好きになって」

A「テミナ、私のどこが好き？」
TAE「全部」
A「なぜか解んない」

TAE「Aの、声も、丸い目も、
小さな口も爪も手も全部好き」
テミンの息が、耳元にかかった。

ビクっとなったのを、テミンは見逃さない。
TAE「ふふっ可愛い」
でも、テミンはそれ以上は、なにもしない。
目を開けると、じっと見てくる。
TAE「どうしたいか教えてよ」
テミンの意地悪な問いかけに、唇を噛む。