最後のONE PIECE (ページ11)

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11 眠れる森の王子様ページ11

次の週も週に一度の早朝デートは、続く。
そんな日々がテミンが、
ツアーが始まるまでは続いた。

忙しいテミンが朝早くに起きてくるのは、
大変だったと思う。部屋で横になって
眠るのは疲れてるからだよね。

A「無理に来なくてもいいよ？」
TAE「来たいから来てるだけ」

私の作る朝ごはんを食べてから、
パズルを始める数分で眠りに落ちる。
A「これでいいのかな」
って、そんなテミンを見てて思う。

一度だけ、Aのスマホが夜に電話が鳴った。
珍しい時間。
A「どうしたの？」
TAE「明日から、ツアーでソウルにいないから、
今から会いに行ってもいい？」
A「うん、大丈夫。
明日の朝の代わりなんだね」

いつもの早朝デートの、
私の休日にきちんと合わせてくれてる時間。
テミンは、自分の方がずっと忙しいのに、
私にそんなゴタゴタを押し付けたりはしない。
優しすぎるんだよ。テミン。

晩御飯は、食べてきたからと言う。

暖かいホットミルクをテーブルに置く。
片付けをして、部屋に戻るとやっばり、
テミンは眠ってた。
その間に、お風呂に入ってくる事にした。
軽くシャワー。

髪をタオルドライしながら、出てきた。

眠ってるテミンは、綺麗な寝顔で、
ほんとは起こしたくなんかなかった。
しばらく待ってから、
眠りについてる王子様を起こす。
そっと、テミンの唇にキスをしてみた。
不意に、力がこもって抱き寄せられる。

TAE「初めて、Aからキスもらった」
A「恥ずかしいから、言わないで」
TAE「ふふっ」
腕の中で身動きが取れない。