最後のONE PIECE (ページ2)

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2 朝の光に照らされたページ2

テミンと初めて会ったのは、小さな公園。
朝早く、散歩をするのが私の日課。

誰もいない公園の中、
太陽が昇ってくるのを待つ。
私の好きな場所に、今日は誰かいた。

A「誰かいる」
暗闇が段々、明るんできて空は
藍色から薄いオレンジ、
ピンクと雲の色が変わる。
光を浴びてるその人の姿に、
見惚れてしまってた。でもその人は泣いてた。
ここにいるはずのない人。

見ちゃいけない、急いでここから
離れようと思った。
なのに、足元の草が朝露で滑って転ぶA。
何も今ここで。

A「痛っ」
振り向くテミン。
TAE「大丈夫？」
Aのそばに立って、手を差し伸べてくれた。

A「ごめんなさい。
1人の時間を邪魔して」
立ち上がろうとしたけど、
少し捻ったのか足が痛む。

TAE「血が出てる、おいで、
人が増える時間だ」

私の手を取って、肩を貸してくれる。

TAE「片足だけに、力を入れて歩くといい」

テミンは、隣の駐車場に車を止めてた。

TAE「君の家まで送る、宿舎には行けないから

テミンが、宿舎にいる事は
ファンなら誰でも知っている事。

A「家？私の？」
TAE「んっ、手当てもしないと」
歩いて10分ほどの距離のAの
住んでるマンションがある。

車を、駐車場に入れてから、
テミンがAに肩を貸してくれる。
サングラスに帽子を被る。

A「あの、ここで大丈夫です」
TAE「家に誰かいる？謝らないと」
A「1人だから」