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8 ジミンの章 1 ページ8
「黙って」
そう言って、お喋りなAの唇にジミンは指をあてて、言葉を遮る。
これは夢なのか現実なのか解らない。
夜毎夢で会うAとの時間は、
より一層濃厚で、記憶に焼き付いて離れない。
昼間に起きている時間よりも、
はっきりしているnightmareなのか？
現実世界のジミンはアイドルで、
人一倍負けず嫌いで、練習量は多分、
どこの他のグループに負けない量を
こなしてる。
ある日、突然夢の中に現れた女の子。
僕を見つけて、嬉しいのか、飛ぶように周りを踊ってた。そのステップの軽さに驚く。
そうか、これは夢なんだと気付く。
現実世界では、
誰も彼女みたいなステップは踏めない。
まるで背中に羽があるみたいに。
赤いバレエシューズは、
彼女の足にピッタリとあって、
まるでおとぎ話のように、くるくると回る。
綺麗だなと、ただ僕は見惚れている。
A「夢だと疲れないもの」
君はそう言って、いつまでも踊り続けてる。
JIM「いつも踊ってるの？」
A「ううん 踊れるのはこの世界だけ
ジミンは、違うものね。」
ー私 あなたの踊る姿が好き
歌う姿が好き
いつまでも
見ていたいと思うー
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作者名：如月ゆい
| 作成日時：2016年12月7日 20時
